吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

二十八日目 スカーレット・ピンパーネルってなんだ?

タカラヅカまで行ってきた。
『スカーレット・ピンパーネル』。
安蘭けいさんのポスターがやたらと最近カッコイイのと、
小学校の学級文庫で私は『紅はこべ』が大好きだったのだ。
その割にアイテムとか細かいとこしか記憶がなかったのだが。
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舞台の感想はまた本館でやるとして、
「スカーレット・ピンパーネル」ってなんだよ?
「紅はこべ」だといけないのか?
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ジツは宝塚大劇場へたどり着いて、
紗の緞帳(紗だから緞帳じゃないけど)に書いてある
英語綴りを見るまで「ピンーネル」だと思っていた。
ピンハネ」はないよな。「pimpernel」である。
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今、日本語で「ピンパーネル」と検索しても
出てくるのは宝塚歌劇ばっかりなのはわかってるんで、
英語綴りで画像検索した。出た出た
うわぁ、舞台で何度も出てきて、
フィナーレではみんな手に持って振って踊ってはった
(「シャンシャン」とかいうものらしい)
「スカーレット・ピンパーネル」
(うざい。「紅はこべ」と呼ばせてくれ。以下「はこべ」と略します)
の紋章そのものだ!このポスターの「ト」の上にあるもの
 今気づいたが、宝塚のはこべはちゃんとそっくりな5枚弁だが、
 オリジナルのアメリカ公演の紋章は4枚しか花弁がない。
 けしからん。ヨーロッパの雑草なので見たことないのかもしれんが、
 それは日本人だって同じ、アメリカ人はおおざっぱすぎるゾ。
 もう一度画像検索したら「オーストリア版」とあった(‥ゞ。

ヨーロッパの雑草はオオイヌノフグリとかこれとか
こんなカワイイのばっかりだと草引きしなくてもいいんだけどな。
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つくづくと見て、花の大きさ(四分の一インチなら6mmほど)といい、
対生(茎を挟んで線対称に出る葉のこと)で
90度ずつ角度を変えて出る葉といい、
葉の間から突き出るように付いたつぼみといい、
花弁の色こそ「紅」だが、ホントに「はこべ」だなぁと感心していた。
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が、英語をポツポツ読んでると
「It is a member of the primrose family.」?
え〜〜!?サクラソウ科???
ハコベナデシコ科でしょう?
ゴマノハグサ科みたいにお家騒動が起きてるですか?
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学名を読むと「アナガリス」・・・。
七、八年前に一度買って、例のごとく夏枯らした青い花だ!
これを検索するとあった。やっぱりサクラソウ科とのこと。
ちなみにこの青いのの別名は「瑠璃はこべ」だそうです。
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こんなにハコベにも似てるのにあんたはハコベでないんだなぁ。
やっぱ、まわりくどくても
「スカーレット・ピンパーネル」と呼ぶべきですね。
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新訳出てます。
スカーレット・ピンパーネル―新訳 (集英社文庫 オ 4-1)
このサイトにはシリーズ第三作までの全訳があります。