アーグラー・デリー旅行記

2005年11月30日〜12月2日にかけて、インド、アーグラー・デリーを旅行しました。ムンバイ着任後、ウダイプル、ジャイプール、ゴアに続き4度目のインド国内旅行です。
毎度のことながら2泊3日で駆け足の旅行です。ムンバイからデリーに飛び、同日中にデリーからアーグラーに飛行機で移動し、アーグラー市内観光。翌早朝にタージマハールとファテープル・シークリーを訪れ、午後に再度アーグラーからデリーに車で移動。デリーでは、ちょうど私たちがムンバイに赴任したのと同じころにデリーに赴任した友達と落ち合い、デリー周辺の世界遺産を観光しました。

デリーからアーグラーへの移動で載った飛行機は、かなり旧型のボーイングで、フライト中は、これでもジェット機か、というくらいガタガタ揺れ、非常に恐怖のフライトでした。それを知ってか知らずか、乗客もまばらで4分の1くらいの席しか埋まっていません。その後デリー=アーグラー便は廃便になったようですが、あの恐怖のフライトではさもありなん、ということでしょうか。

ともかく無事にアーグラーに到着。宿泊は、ウダイプルやジャイプールでも宿泊したオベロイホテルのひとつ、 Amarvilasです。

なんと、部屋からタージマハールが見えるという、絶好のロケーションです。


到着同日は、アーグラー城、イティマド・ウッダウラー(ベビータージ)を駆け足で周りました。その後、象嵌細工の加工の様子を見学し、何かお土産を買えというプレッシャーを適当にかわして、その日はホテルに戻ります。翌朝は、早朝に起床し、いよいよタージマハールに向かいました。

こちらは、まだ日が昇る前のタージマハールです。早朝であるにもかかわらず、多くの観光客が詰め掛けています。


こちらは、その後1時間ほどして日が昇った後に撮影したものです。正面からではなく、向かって右側からの写真ですが、朝日に照らされて、1枚目の写真とはまったく異なる色に変化しているのが分かると思います。写真では分かりませんが、白大理石の中には象嵌細工としてさまざまな宝石が埋め込まれており、見る角度によっては日の光が反射してキラキラ光り感動的な美しさです。このように表情を変えるタージが見られるのは朝だけなので、早起きてでも朝に訪れるわけです。
ちなみに、普段は日没までで閉まってしまいますが、例外的に、年に何度か満月の夜に入場することが認められている場合があるそうで、月の光りが象嵌細工に反射してそれは幻想的で美しいそうです。この、月夜のタージもぜひ一度見てみたいものです。



タージを満喫した後は、駆け足でアーグラー郊外のファテープル・シークリー(上の写真)を観光して、その後、車でデリーまで移動します。約200kmの行程ですが、道が余りよくないのと、デリーに近づくにつれ大渋滞に巻き込まれたのとで、5時間以上かかってしまいます。移動中高速に乗りましたが、高速道路を逆送するトラックに出くわしました。日本では考えられませんね。。。

デリーでは、友人と落ち合い、韓国人が経営しているヤミ焼肉レストランで食事をしました。ちなみになぜヤミかというと、牛肉の持込を、通関で認められている以上に持ち込んでいるからだそうで、外観もただの民家で、看板もまったく出ていません。肝心の味のほうは、さすが韓国人が経営しているだけあって、完璧です。もちろん、日本風の焼肉とは違いますが、肉汁したたる肉を食べたのは久しぶりで、がっついて食べてしまいました。

その後、デリー郊外のグルガオンにある友人宅で1泊しました。グルガオンは、最近のNHKスペシャルのインド特番でも紹介されていましたが、近年その数を増大させてるいわゆる中間層が住む街で、高層マンションが何棟も建ち並び、ショッピングモールなども充実しており、ムンバイと比べて非常に住みやすそうな印象を受けました。ただ、内陸のため夏は40度を越える暑さが続くそうで、やはり日本からやってくると、何かと生活は大変であるのは、ムンバイと変わらないようでした。



さて、翌日は、フマユーン廟、クトゥブ・ミナールの2つの世界遺産を観光し、お昼にはニッコー・ホテルの日本料理店で天ぷらやしょうが焼きを食べました。当時ムンバイにはまだ日本料理店がなかっただけに、非常にうらやましく思ったのを覚えています。

今回の旅行は、2つの都市を駆け足で移動したこともあり、体を休めることはできませんでしたが、ぜひ一度は訪れたいと思っていたタージマハルを訪れることができ、また友人とも会うことができたので、大満足でした。その友人は、今もまだデリーに駐在中です。インド生活は大変でしょうが、でも、インドの魅力に魅かれた僕としては、ちょっとうらやましいですね。