ABC理論 シリーズ第4回「同窓会という地獄〜ABCヒエラルキーはいつまで続くのか」 3時間目=涙の完結編

ちなみに前回は1/14に掲載しております。

ゴッドファーザー愛のテーマが鳴り止み、ついに袴んズ*1が登場しました。成人式のときよりもさらに(悪い意味で)パワーアップしている予感・・・。そう、彼らはすでにどこかで0次会*2を開催していたらしく、成人になったのをいいことに(どう考えてもその前から嗜んでいたのは間違いないが)、酒でバーサク状態*3になられていました。あれ、確か彼らはお車でご登場だったはず・・・、そんな道路交通法上の不都合が私の脳裏をかすめはしましたが、会場全体はさすがに彼らの雰囲気にしばし圧倒されております。
しかし、そこはかつてのクラスメイト。少しすると昔話に花が咲きます。「凄い頭*4だねぇ」とあまり刺激しない程度に話しかけ、袴んズの皆様も、同級生とのご歓談のご様子*5。ただ、ここに参加できるのはBクラスの人までです。一通り歓談が終わると、その標的は我らCクラスのテーブルへ・ ・ ・ ・ 。
「よお、○○ちゃ〜ん、元気ぃ・・・」
【ここからは副音声でもお楽しみいただけます*6。カッコ内は私の心のうちであって、決して音声では表現されておりません】
(何だよ、さっきも会っただろう・・・酒臭ぇなぁ)
『あ、どうも・・・』
袴んズの数人が、私を取り囲みました。恐らく彼らにとってはちょっとした気分転換だったのかもしれませんが、こっちにとってはこの場の存在さえも危うくしかねない愁嘆場なのです。
「ま、ま、一杯一杯」
(俺ビール大嫌いなんだよ!)
『あ、どうも・・・』
苦い発泡飲料を飲まされ、さらに悪い気分に・・・。
「今何やってんの〜」
『だ、大学生・・・』
「やっぱり○○ちゃんは頭いいなぁ〜」
(そんな名の知れた大学じゃねぇだろ!バカにしてんのか!)
『ハハハ・・・』
「ところで○○ちゃんは彼女いんの?」
(てめぇ分かってんだろ!オーラで判断しろよ!)
『いや、彼女は・・・・』
「ええ!いねえの?彼女?」
(分かってて聞いてんだろ!ああ悪かったな!!)
『ハハハ・・・』
「じゃあオナ○ー*7してんでしょ?何でしてんの?」

ちょっとここで解説です。Cにとって、エロトークは危険です。A・Bならエロトークをしたとしても、日常会話の一部であるのですが、うっかりCが「実は及川奈央*8」などと言おうものなら、「え〜、こいつAVでやってるよ!」などと、人生の全てをオナ○ーに費やしているように言われかねません。まして同窓会の会場は女子と言うより女性もいるわけで、ここで彼らによった勢いで叫ばれようものなら、私の地位は崩壊しかねません。

(何言わせようとしてんだよ・・・)
『ど、どうかなぁ・・・』
「してんでしょ!AV?エロ本?」
察しのよい方はお分かりかと思いますが、彼らの話は一見中学生のエロトークのように聞こえますが、実際は「こいつは童貞、俺らは違うぜ」という目に見えないといいつつも限りなくはっきりとした差別を含んでいるのですよ。

泥沼に嵌りかけた私を救ったのは、別の袴んズの方のご発言でした。
「俺、あのフルーツ喰いてぇな。○○ちゃんも喰いたいっしょ」
(取って来いってことだろ!)
えー、救いの言葉でもなんでもないのですが、苦難の重さを心の天秤で量り、エロトークで権威失墜するよりも、ここはパシられておこうという苦渋の選択で、そそくさと食事のあるゾーンのほうへ。このゾーンはCのテーブルとは対照的で、A・Bの皆様が普通にご歓談をしており、それはそれは楽しそうでありました。その合間を縫ってそそくさとフルーツを回収、誰とも話すことなく帰投致しました。ところが、そこにはすでに袴んズはいません。どうやら他の学校のお仲間様達のところへお出向きになられたとのこと。そう、私の話や行動などはどーでもよかったのです。

一応私の名誉のために言っておきますが、中学時代、私はCといっても特別いじめを受けていたわけではありません。後に袴んズとなったAヤンキーの面々とは距離をおくことも出来ましたし、人並みとは言いませんがそれなりの中学校生活を送っておりました。結論からいうと酒は怖いということです。

結局、その後はCテーブルでぐったりとウーロン茶をすすりながら、「同窓会」をボーっと眺めているだけでした。目の前にいる男女は確かに同級生だったのですが、もはや他人にすら感じられたのです。
その後、2次会という話もあったらしいですが、私を含めCテーブルには声すらかけられることなく、雪の降る中、私は、
「♪雪の街を〜 雪の街を〜 想い出だけが通り過ぎていく〜*9 」
と口ずさみつつ泣きながら、とまではいきませんでしたが、「あ〜、四千円の会費あったら本何冊買えたんだろう・・・」と極めてオタク的発想をしながら帰ったのを今でも忘れません。

これを書いているだけでゲージが下がってきましたので、今日はここで終わりにします。あ、くれぐれも言っておきますが、私は及川奈央ファンではありませんので。ありませんよ!

*1:悔しいのでダサ名前を付けてみました

*2:今考えた名前

*3:オタク的表現

*4:七色の髪の色を指す

*5:この言葉遣いは皇室か

*6:よくパンチ佐藤やデーブが担当しているところね

*7:この日記ではシモ系ワードは使いたくないのですが、実話に限りなく近いので仕方なく使わせていただきます

*8:別に私の趣味とかではありませんが、とりあえず思いついたので

*9:これJASRACに引っかかる?