『硫黄島からの手紙』

クリント・イーストウッド監督の硫黄島二部作の第二部。第一部の『父親たちの星条旗』の感想は、10月28日に。
一言、渡辺謙カッコエエ。周囲の無理解に苦悩する姿も、兵士を鼓舞する姿も、淡々と息子への手紙を描く姿も、全てがカッコエエ。軍刀の鯉口を切る所などは『ラストサムライ*1というより、NHK大河ドラマの『独眼竜正宗』*2を彷彿とさせる若い頃の気迫が漲っていた。
もう一人の語り部二宮和也も前線の兵士を過不足無く表現していた。ジ○ニなのに(ry
後、憲兵崩れの人の影のある風情も良かった。
惜しむべきは、無理解な参謀達や二宮に赤紙を持って来た女性達の演技というか表情というか視線になんだか違和感があった。まあ、ジョニ黒があったりとかは、???と思ったが、あったのかな?どうなんだろ。
で、硫黄島二部作を観て、イーストウッドの言いたかった事というのが、何となく伝わって来た。反戦とか、そういう直に主張するのではなく、キャッチコピーの「硫黄島の英雄を忘るる事なかれ」だ。ここに、今年イチオシの昭和天皇を描いた『太陽』*3を加えても、それは成立するのだが。
まあ、流石イーストウッドと言った所かな。