ボックスがライフロックおよびセールスフォースで事業提携を指揮したイルチェヴを新設のSVPに起用

ボックスは、シリコン・ヴァレイのクラウド・ストレージおよびコラボレーション企業で、IPOを間近に控えているが、このたびヴィリー・イルチェヴを起用した。彼はライフロックでレモン買収を指揮してきたが、今後はボックスで事業提携と買収戦略を統括することになる。
イルチェヴのボックス初出勤日は月曜日だった。社内の複数の人物がこれをリコード誌に明かした。彼の役職は事業提携および戦略担当シニア・ヴァイス・プレジデントとなり、CFO兼共同創業者であるディラン・スミスに直属する。
月曜日に行なった短いインタヴューのなかで、同社CEOアーロン・レヴィーは「M&Aは弊社の戦略の一部として今後も持続する予定です。われわれがここまで成長してきたうえで、とりわけ重心をなすものでした。エンタープライズのサーヴィスとしての拡張に加え、他業種への進出においても欠かせないものだったのです」と述べた。
まだ設立からの歴史が浅いものの、ボックスには財務的な優位がある。同社は5億6200万ドルを数々のヴェンチャー・キャピタルやエンジェル投資家から調達し、18ヵ月で4社の買収を実施してきた。これらはボックスのファイル・ストレージおよびコラボレーション・サーヴィスにテクノロジや経営資源を附与することが見込まれる。
直近では、6月17日に発表されたストリームの買収で、同社はYコンビネータの資金を受けたスタートアップで、これをつかうとユーザは動画ファイルをデスクトップ・コンピュータへストリーミング配信することができる。もうひとつ、昨年に発表された買収にクロコドックが挙げられる。同社はサン・フランシスコを本拠とする、社員7名のウェブベースのファイル共有に特化した企業であった。
「買収契約が成立した際には、われわれは相手先のチームとテクノロジの両方を弊社に引き入れたいと判断しています」とレヴィーは言う。「それはわれわれが今後も重点的に行っていきたいものであり、そうすることでチームはより大きく、テクノロジはより進歩するものと見ています」(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Arik Hesseldahl.)