からくりからくさ

からくりからくさ (新潮文庫)

からくりからくさ (新潮文庫)

亡くなった祖母が一人暮らしをしていた古い屋敷。
孫の「蓉子」は、3人の女性下宿人と、ここで暮らすようになります。
祖母の影響で植物染料を学ぶ蓉子が、その縁で知り合ったアメリカから来た女性で、鍼灸を学んでいる「マーガレット」。
蓉子の通う染色工房に織糸を買いにくる美大の女子学生2人・・・紬に好きで機織を研究している「紀久」、テクスタイルの図案の研究をしている「与希子」。
更に、蓉子が、幼い頃、祖母から送られ、一緒に育った不思議な人形「りかさん」を加えて、物語は、植物とか染色とか機織という「女性の世界」に住む4人の淡々とした生活を進められていきます。
やがて、「りかさん」の作者、人形の由来の謎を解き明かされていき、3人の因縁の関係が明らかになってゆきます。
そして、織物のからくさ模様から、蛇や龍の言い伝えや遠くクルド人のキリムに及んでいきます。
更に、マーガレットの妊娠。
自分達の作品展を迎えるに当たって、与希子の父・・・病気で入退院をお繰り返している老画家・・・に、作品を見てもらおうということになるのですが・・・。

縦糸と横糸が複雑に絡み合い、登場人物も多くて、壮大な物語という感のする大作ですが、著者は、織物や妊娠などのいかにも女性的な仕事を通じて、女性のこの世でのありかたについて、登場人物の口を借りて、つぎつぎと問いかけをしているように思いました。
時空を越えて、延々と続けられる「女の営み」。
それが、この物語の底流にあると思いますが、結末に暗示される「龍女」の姿は、その営みの行く付く結果であるようにも思いました。

スペイン料理〜ガーリックオイル焼きとアロス

スペイン風の料理2品作りました。
イカとスナックえんどうのガーリックオイル焼き(パプリカ風味)

パプリカ風味のガーリックオイル焼きです。
作り方↓
http://akira-chin.com/search2.php?res_id=12443
残ったオイルで、パンを浸して食べるのが、おいしいです。

 
えびとほうれん草のアロス

サフラン水を使った炊き込みご飯です。
さっぱりした味わいがおいしいです。
作り方↓
http://akira-chin.com/search2.php?res_id=12442