ITベンチャーに入社して一週間で思ったこと

ども、3/31に6年間の学生生活を修了し、社会人になりました。ITベンチャーに入社して一週間ちょっとが過ぎたが、ここで思ったことを列挙してみました。

以下こんてんつ

1.そもそも「配属」という概念があまりない。
2.「頭を振り絞って考える」ことを続ける事で、
尖ったアイデアは出てくる。
3.口を開けて餅が落ちてくるのを待っている場合ではない。

1:そもそも「配属」という概念があまりない。

タイトル通り。
4月に社会人になった友人が「俺/私、○○部に配属になったよ」という報告をしているのを見かける。
配属というと人事部の一任で、本人の希望を考慮しますといいながらも「はい君は○○部ね」という辞令を下し、希望する部門と違うところに配属されると、「まあ違う側面から見てみるのも将来の役に立つよ」と、もっともらしい理論をつけられる。こうして入社してまだほとんど働いた経験もない社員をあいまいな基準(人事部のご都合)で配属し、多くの場合、長くその部門(3年くらい、もしくはその会社にいる限りずっと)働くことになるのが前提だろう。大きな会社であるほどその傾向が強いのは、まあ必然的だろう。

で、当社に目を向けてみると、上に書いたような「配属」の概念がほとんどないことに気付いた。入社後は研修の一環として人材開発室に所属し、来年度の新卒採用の戦略案を考えてくれいうお題を考えた。

そしてすぐに外部のシステム/プログラミング研修に二週間飛ばされる。その後はソーシャルソリューション事業部に3ヶ月ほど所属し、部長や社長が営業/商談に行っているところに同行して、リアルにお金が取ってくる場を見てくる。その後一年ほどはシステム開発で社長直属の案件でしこしこシステムを開発して直にお客さんとのディスカッションの場にも参加し、自分たちの製品に対するフィードバックを得て、ブラッシュアップしていく。というところまでは決まっていて、その後は研究開発室で最先端のweb技術を研究するなり、ソーシャルソリューション事業部で事業開発するなり、好きにしな、っていうスタンス。
なので【キャリア選択の自由度が高い】ということ。
飽き性+何かしらの制度でかっちり規定されて身動きが取れない状態だと窮屈だと感じる俺にとっては、すごい良い環境なのだと思う。

なので、新入社員も色んな部門の先輩社員と話し、案件を聞き、自分が将来どういうキャリアを描くかを考えるし、人材開発室や取締役に直接伝えたりする。

2:「頭を振り絞って考える」ことを続ける事で、尖ったアイデアは出てくる。

さて入社後の研修で一番時間を費やしたのが、仮説を出して他人にぶつけて、その仮説をブラッシュアップする、という仮説検証を短期間でまわすこと。そしてその際にいかに相手に刺さり、具体的にイメージできるような提案をするか、ということに気を使え、とのこと。

具体的には、「雅叙園の新しい結婚ビジネスを考えよ」、「フィットネススクラブ、ワウディの収益改善策を考えよ」、「当社の来年度の新卒採用の戦略案を考えよ」といったお題。
どこぞの戦略コンサルのインターンに行ったときと同じようなお題ですが。

これを50分(!)で考えて50分で資料を作成し、プレゼン。なぜ50分という短期間かと言えば、当社のようなベンチャー企業はお客さんとの打ち合わせをするその場で、面白いアイデアや尖ったアイデアを話し、「お、それ面白いじゃん!やってみようよ」と言わせることから次の展開が発生する。相手からお金を引っ張ってくることで仕事が発生する。「ちょっと待ってください、後で面白いアイデアを持っていきます。」では話にならないのだ。

時間が50分ともなると、短期間で頭を絞りだすような感覚で考えざるを得ない。
最初はいまいちなアイデアしか出なかった新入社員4人が、三日後にはそれなりに面白いアイデアを出して提案書として形にできるようにはなった。

他の同期のたちも、例えば説明会の告知でTwitterを使う、その際にtwitter上で個人でブランドが確立されているI氏の公式RTを買う、とか、それを他の広報媒体と比較した際の費用vs効果を盛り込む、など、結構面白くて人材開発室にも「やってみたいね」と思わせるようなアイデアを出せていた。

尖ったアイデアを出すのは思考力どうこうの問題というより、単に今まで頭を振り絞って物事を考える【環境】と【時間】が少なかったのだと思う。となると、頭を振り絞って物事を考えざるをえない【環境】と【時間】を継続的に保つにはどうすればよいか?という問いが発生するのだが、これに関しては個人の努力はもちろんだが、個人の努力に依存する仕組みよりも、外部からの定期的な圧力が必要な気がする。ということで、みさなん定期的に俺に無理難題を吹っかけて、考えざるを得ない環境に追い詰めて下さいな。twitter経由でBlog経由でも口頭ベースでもw

3:口を開けて餅が落ちてくるのを待っている場合ではない。

道は自分で切り拓け、待っていても誰も与えてくれないよ、ということ。
先日新しくPCを設定した際に、会社の全体メーリングリストに登録されていなかった。
で、他の同期と共同作業をしている時にたまたま全体メーリスを見て、「あれ、俺登録されてないじゃん!」と気付き、すぐに人材開発室に直接言いに行って事なきを得た。
ようは足りないものは自分で気付いて行動に移さなきゃなのだ。

上記のTwitterでの当社の広報も人材開発室から何かを頼まれるのがいつか分からないので、その前に、自分で色々動いてみよう。個人単位の活動だが、来週とある実験的なイベントを開催して、で、後で人材開発室に「これこれこんなことやってこんな反応がありました」的な報告をしてみようかと。要は早くやっちゃいましょう、機が熟すのを待っていてもしゃーないですよ、という暗黙のメッセージですなw
という意味でまとめとして、口を開けて餅が落ちてくるのを待っている場合ではない。その前に自分で行動せよ、ということです。

以上、入社一週間だけど、思った以上に楽しい一週間でした。今後も自分自身、積極的に動けそうですな♪