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見て読んで聴いて書く

2014-04-16

穂積の漫画「さよならソルシエ」第1〜2巻

画家ゴッホとその弟で画商だったテオの関係を描いた作品。
宝島社このマンガがすごい!」2014年オンナ編1位とのことだった。
たまたまツタヤで目にしたので読んでみた。

史実にこだわらない想像(妄想?)のおもむくままに書かれた内容だった。
しかもたった2巻で終わっていたので、主人公のテオ、天才画家として描かれるゴッホ、同時代の画家ロートレックなど登場人物のキャラクターの掘り下げがなされないままに物語が終わってしまった印象だ。
第1巻などはどこが面白いのかわからないうちに読み終えてしまった。
第2巻になり、やっと意外な展開、登場人物の葛藤も描かれ多少は面白くなったのだが、読み応えのあるところに行く前に物語が終了してしまった。
フラワーコミックスといえば伝統的に男女を問わず評価の高い作品が出ているので、ちょっと期待したのがだが肩透かしだった。

この作品を読んでちょっと連想したのがピーター・シェファーの「アマデウス」と森脇真末味の「ブルームーン」。
天才のわかる凡人と天才の間の葛藤という感じの物語として「アマデウス」でのサリエリモーツァルトの間の愛憎関係みたいなものが描かれているのかと読み始めは期待したのがだ、とてもとてもその領域には達していなかった。

アマデウス

アマデウス

またかつてプチフラワーコミックスから出ていた「ブルームーン」は性格の正反対な双子の兄弟の物語で、ラストにザッキンという彫刻家の「ヴィンセントとテオ」という作品の写真を作中に登場させ、なんともいえない余韻を残していた。

ブルームーン (1)

ブルームーン (1)

ブルームーン (2)

ブルームーン (2)

ブルームーン 第3巻

ブルームーン 第3巻

そんなところから「さよならソルシエ」を読みながら「ブルームーン」のことを思い出した。読み終えて比較すると、比較するのが申し訳ないほどレベルが違った。絵のことはなんとも言えないが、兄弟の物語として読んでみると「ブルームーン」と比較すると「さよならソルシエ」はあまりにストーリーに工夫が足りず、人物造形が薄っぺらい。
宝島社このマンガがすごい!」2014年オンナ編1位の理由が私にはわからない。
絵が好みの人がいるのだろうか?