ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

ついに台湾に狂犬病上陸

島国で、日本と同様、狂犬病清浄国であった台湾に、


ついに、狂犬病が発生したとの報道がありました。
台湾行政院農業委員会は、7月23日、台東県で人を咬んだイタチアナグマ狂犬病ウイルスに感染していたことが確認されたことを公表しました。このイタチアナグマは捕獲後、まもなく死亡しました。

厚生労働省検疫所HP
http://www.forth.go.jp/topics/2013/07241300.html


農林水産省が指定する狂犬病清浄国は6地域のみ!
アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアム (2013年7月現在)

動物検疫所のHP
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/rabies-free.html


今までは、イギリス、台湾、アイルランド、スエーデン、ノルウエーの11地域だったのに、減ってしまいました、、
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name47.html


日本も狂犬病発生は時間の問題ではないかという、噂もあるくらいです。
理由は狂犬病予防接種率が下がっているからです。
昔は年に2回もワクチン接種して、みなでがんばって、日本は世界で貴重な狂犬病清浄国になったのに、、、


人間の話ですが、
アメリカでは、予防接種をうけないと、子供は学校に入学できなかったり、集団生活が制限されるそうです。
http://www.jomf.or.jp/html/yobou_pdf/04.pdf#search='%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3+%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%85%A5%E5%AD%A6%E5%88%B6%E9%99%90'

まわりが予防接種をして、自分だけワクチンリスクを回避するのは、感染症予防のために、みなががんばっているおかげで、感染症が蔓延せずに清浄な環境が保たれているということを考えれば、安全のただのりということになってしまうからでしょうかね?
アメリカの刑事ドラマで(ローアンドオーダー)、ワクチン接種をさせなかった子供を、乳幼児が集まる公園で遊ばせて、ワクチン接種年齢前の乳児に感染させてしまったことで、ワクチンを接種させなかった子供の母親が殺人罪で起訴されるという内容でした。
さすが、アメリカ、発想が違うって思いましたが、
いわれてみれば、
そういうこともあるかもしれません。
ちなみに、アメリカで、狂犬病ワクチンをうっていない猫を外に出すと、殺処分されてしまうそうです。


犬猫さんの場合を考えると、

狂犬病のワクチンをうたないで、ドックランなどの犬がたくさん集まるところや、人が大勢いるところに連れて行くのはいかがなものかということになるのでしょうね。

日本でおうちのワンコさんが最初の狂犬病感染例になんてことになったら、
村八分じゃあ、すまないくらい、オオゴトになると思います。


(おいらも、狂犬病のワクチンうってもらおうかな、、)