あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

イギリス・フランスでSIMフリー携帯電話(スマートホン)を使う

  • 以下の内容をかいつまんだまとめを書きましたので、長々読みたくない方は途中をすっ飛ばして最後部へどうぞ。(2012/03/11)

今回イギリスのロンドン、フランスのパリへ仕事で行く事になりました。昨年イタリアでSIMフリーのスマートホンを使って味をしめた*1ので、今回は事前準備を行って同じような環境にと思い、試行錯誤しました。そのメモです。

行程はイギリスに夜到着し、翌朝にパリへ移動、一泊して滞在後イギリスに戻り、ロンドンで4日過ごし帰国する事になっていました。これが前提です。

持ち込み機材は、日本の方との連絡回線として普通のdocomo携帯を1台(FOMAsim)、Xperia mini pro 1台、HW-01C(unlocked)1台です。(あとはパソコンが1台。)
これらの通信通話回線のために、イギリス、フランスでのスマートホン用1枚、パソコン用のデータ通信用1枚、4枚分の機能をどう調達するか、が課題です。

事前準備

イギリスに夕方到着し、翌朝早朝にパリに移動する事から、携帯電話ショップは使えないと判断、事前に出来るだけSIMを調達しようと考えました。対策はいくつか。

  • イタリアTIMのSIMを再利用する

昨年イタリアで契約したTIM International new limitedは、TIMx〜のオプションが利用できます。TIMのサイトのTariffe e Optioni(=Tariff and option)を見ると、米国、イタリア以外のEU圏内でスマートホンを利用する時のオプションがあります。
Estero(=Abroad)という項目にある物がそのオプションで、今回はこのうちTIMxSMARTPHONE Esteroを利用することで、ローミングでのスマートホン利用が日額2ユーロで可能となります。これをサブの手段として使えるように調べておきました。
SMSで40916にSMARTPHONEESTERO ONとするか、my119からオプション設定することで有効になります。しかし、止めないと日額が毎日課金されます。APNなどはイタリアでの設定で使えます。
(詳しくはTIMにメールで問い合わせると教えてくれます。英語で可。)
http://www.tim.it/consumer/o129218/tariffa.do

私はスマートホンでの使用と、Wifiルーターの使用を前提に、1週間の滞在期間で何を使うか、検討しました。契約会社はよって2つ。一つはスマートホン用に、イギリスとフランスで通して使える物がベスト、データ通信に向いているのが条件、もう一つはデータ通信だけ出来るもので、できれば定額で事が済めば理想。
その中で、ユーロ圏でのローミングが定額になるT-mobileが理想だと思いこれを前者に、Wifiルーターには15ポンドで使い放題の3を用意する事とし、この両者のAPNなどをメモして持参しました。
イギリス国内のみ使用の次点としてはOrangeのDorphinコースもいいと思いましたが、今回は海外ローミングの事も考えてT-mobileを優先しました。
http://blog.starways.jp/2010/11/tmouk_pay_as_you_g/

アメリカのEbayには、人との縛りがない国のプリペイドSIMは案外売られています。イギリス各社のSIMもこれに当てはまるので、スマートホンで使うなら月額15ポンドで使い放題の3かなと考えて、3のSIMカードを買いました。入金ゼロのFreeSIMを4ドルで落札、9ドルの郵便代で計13ドルほど掛かりました。
直前10日前ほどに急遽落札しましたが、未開封のものが出発前日に到着しました。
http://store.three.co.uk/SIM_Only/Voice_Pay_As_You_Go

  • LeFrenchMobileのカードを取り寄せる

イギリスでT-mobileのSIM購入と使用がうまく行かなかった場合の保険として、フランス国内で使用するSIMを検討しました。
フランス国内では、プリペイドSIMの新規契約が大手携帯電話会社で30ユーロからのところが多く、1泊2日の為だけなのにこれでは割高で、サイトのフランス語がどうにも苦手なのもあり、他の選択肢を探していた所、これに当たりました。
英語のWeb案内、英語でのマイサイト(自分の契約内容やチャージなどを行う)、チャージに海外クレジットカード使用可能(だいたい自国内発行のカードに限定される)、海外発送可能(まずない)と、プリペイドSIMとしては破格の待遇?のところなので、注文しました。(ただし、到着後にパスポートの写しならびに個人情報を先方に送る必要があります。これが無い場合は回線が無効化されます。郵送またはメールに画像添付でOK。)注文から1週間ほどで到着。価格は20ユーロ+海外普通郵便の送料2ユーロです。価格20ユーロのうち15ユーロは既にチャージされていますので、これをデータ通信と通話料として使う事になります。割安データセット50MB/1weekのデータ量なら7ユーロなので、残り8ユーロを通話に振り分ける、もしくはよりデータ料や電話代を必要としているなら、クレジットカードから都度チャージして使う事になります。ことフランスからの発信であれば結構安い設定になっていますが、国外に出ると(たとえばイギリスから発信して日本へ、など)とたんに諸単価が高騰します。フランス国内だけで使うのであれば数日の滞在でも使い物になると思います。
事業主体はTransatel。日本向けにはeurokeitaiというサービスを展開している会社と同じ所です。(こちらは長期滞在者、留学される方向けだそうです。)
http://www.lefrenchmobile.com/

  • ホテルへのFreeSIM配送手配

ホテルの住所で、FreeSIMの手配をしました。T-mobileとOrangeのものを出発数日前に手配しました。

  • 事前準備でのSIM交換テスト(+トラブル)

私が使うXperia mini proは、McAfeeウイルス対策ソフトが入っています。こちらはSIMプロテクトが機能していると、SIM交換時にロックがかかる仕組みとなっていて、このソフトで設定したPIN番号を忘れたりしますと非常に厄介です。更に、忘れたときには電話帳内の友人1名にSMSを送る事になっておりますが、PIN番号そのものを送ってもらえるのかと思っていたら、これが実はぜんぜん解除PINとは関係ない内容のSMSを送る事になっている*2のと、古いSIM、古い携帯機種ですとSMSメッセージの機能が限定的で即応性がないなど、だいぶ困ったソフトです。SIM交換が文化として無い環境ならまあいいですが、こういう落とし穴もあるという事で。McAfeeのプロテクトソフトでは、最初からSIMプロテクトを解除しておく事をお勧めします。(メッセージを発するだけならまだよい。)
私は数時間考えてようやくPINを思い出したので事なきを得ましたが、出発前日にだいぶ焦りました。海外でこれになっていたらちょっとパニックだったかもしれません。そういう事もありますので、事前にSIMを用意できた場合などは一度は予行演習を兼ねて出発前にSIM交換をやってみる事をお勧めします。

  • 準備があれば良かったなと後悔したもの

docomoのサービスをなめていました。APN設定など、ちょっと調べ事をしようと思うと、実は海外パケホーダイを1日だけ使っても良かったなと思いました。国内でパケット定額に契約している人なら、1日最大2980円でローミングによるパケット通信が出来るとの事。これは調べておいた方が良かったです。なにか設定を確認するなど、ちょっとした時に便利だったかなと後悔しました。(国内では電話機単体でのパケット通信は行っていないので、自分にとっては死角でした。)
http://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/kaigai_pake_hodai/index.html

現地での実際:イギリス編

イギリス、ヒースロー空港に降り立ちましたら、機内で用意していたTIMのカードを入れたXperiaは、空港内では電波をつかみきれず、SMSも送れず、結局使えませんでした。
(後述しますが、イギリスでTIMのsimですとO2限定となるようで、そこ以外の経路は使えないようです。このO2の電波が空港内では状態が悪いので駄目だった、という事のようです。)

入国しますと、方々で紹介されている青い看板のSIM自販機がありました。中には10ポンドの各社FreeSIMと、20ポンドの「あらかじめ10ポンド分がチャージされている」プリチャージドSIMとがありました。しかし迂闊だったのはこの自販機の特性で、この自販機は「紙幣1枚のみを受け付ける」仕様となっていたため、20ポンドのプリチャージドを買おうとする場合は「20ポンド紙幣1枚」でないと買えないという事です。成田で両替時に10ポンド紙幣と50ポンド紙幣しかもらわなかったので、この自販機ではFreeSIMしか買えない事になりました。よってT-mobileのFreeSIMを1枚購入。
しかし、多くのキャリアは10ポンドでは定額に出来ない所も多いので、プリチャージドでも結局追加入金が必要になる事を考えると、FreeSIMで充分だと思います。(でも、ここのは高いです。本来無料の物が10ポンドですから。)
ただ、iPadをお使いで3Gのデータ通信SIMが欲しい方は、この自販機内にある3のプリチャージドmicroSIM(1か月の定額データ通信分10ポンドがプリチャージされているもの)が、後腐れなくてオススメかもしれません。20ポンドです。
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=mozff&p=%E3%83%92%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E7%A9%BA%E6%B8%AF+SIM+%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E6%A9%9F

ここから移動して、ロンドン中心部のホテルへ。
ホテルにはFreeSIMは届いていませんでした。事前に電話でもしておけば良かったかと後悔しましたが、こうなるのも想定内でしたので、あきらめました。ホテルにチェックイン後、ヒースローで買ったT-mobileのSIMを入れ、すぐに必要な設定を行った上で、フロントの人に「一番近いTop-upカウンターはどこですか?」と聞きまして、2つのSIMに入金をしに行きました。言われた店は飲料水と菓子と雑貨を売るところで、インド人経営の小さいお店でした。いわゆるタバコ屋のようなものです。
Top-upマークはほとんどわからないように掲示されていたので、最初は半信半疑でしたが、レジの所に携帯各社のTop-upシールが貼られていたので、オーダーしました。
ヒースローで買ったT-mobileのSIMは、E-Topupカードが同梱だったため、これを出してとりあえず20ポンドチャージしました。また、アメリカから取り寄せの3は、E-voucher(イーボウチャー:イーバウチャーと発音したら通じなかった)でと指定した上でこちらも20ポンド。16桁の数字が印字されたレシートをもらいます。
http://kaeruco.air-nifty.com/n76/2009/01/t-mobile-ukpay-.html
https://my3.three.co.uk/myaccount/activateVoucher.done


ここで愕然としたのは、こういうTop-upカウンターを持つ雑貨屋では、同時にだいたいFreeSIMを安価で売っているということ。2つほどのこういうTop-upを行っている雑貨屋でSIMを売っているのを見ました。(本当はFreeSIMは売り買いしちゃあいけない物なんですが。)だいたい主要各社+一部MVNO(LeveraやVirginが目立った)のSIMが並んでいるのを見て、日本での苦労は何だったんだ!と思いました。それとヒースローで買わなきゃ!というのもおかしな話です。何しろ本来無料のFreeSIMなのに10ポンドで売られているのですから。
よって、現地に来てわかったスマートな電話回線調達法は、手ぶらで来て、街のTop-upカウンターになっている所を見つけて、そこの中で売っているSIMのうち欲しいキャリアの物があったら安価で買い、返す刀でE-topupもしくはE-voucherで入金し、有効化するというのが一番じゃないかと思いました。または、目当てのキャリアショップを調べておいて直接行くか、です。
ただし、DataSIMやmicroSIMはこういうタバコ屋兼Top-upカウンターの所では売っていませんので、キャリアショップに行くのが確実なようです。

T-mobileは、入金後ほぼすぐにSMSが飛んできます。ここで、国際電話用のboosterであるINTと、ネット定額のboosterであるWEBをSMSで送ります。これで、国際通話が安くなり、スマートホンでの通信が5日間定額で使えるようになりました。SMSを多くやり取りするならTEXTも必要でしょうが、おそらくキャリアの設定と残高確認だけなのでこちらは従量制でいいやと思い私は設定しませんでした。
その後、myT-mobileの入会とログインを行って、状況チェックを行いました。APNはgeneral.t-mobile.ukです。

3は、日本でmy3の登録を済ませてあったため、ここにログインした上でE-voucherの文字列を入力して入金完了。すぐに定額コース15ポンドを有効にして、それからHW-01Cで使い始めました。機種が電話か通信デバイスかわからなかったようで、たまたまHW-01Cでは通話用途(スマートホン用)のSIMでも使えましたが、どうやら通信だけだとまた別の定額設定があり、普通は通信のみのデバイスはこちらの用途向けのSIMしか使えないようになっているようです。(後述)
ですから、モバイルルーターiPadの人は、ヒースローもしくは3shopで通信専用のSIMを買って、定額契約してしまったほうが手間なく安心だと思います。こちらのAPNはthree.co.ukです。

なお、イギリスでの携帯電話屋さんは、ASCIIの山根さんの報告ではOxfordCircusに固まっているという話でしたが、主要乗換駅や、ビジネス街なら、ほぼ主要キャリアは店を構えているようで、わざわざOxford Circusに行く必要はなさそうです。
私の滞在した所も鉄道、地下鉄、バスの乗換駅で、ここには駅ビルとその周辺だけで3store、Carphonewarehouse、T-mobileVodafone、Orangeがありました。個人的な行動範囲では、どうもO2shopが見つけにくかったです。(O2はイギリス国外からWeb情報へのアクセスが制限されているのもあり、外人さんお断りな感じですので、元から眼中にない訳ですが。)
OxfordCircusの周辺のキャリアショップのメリットは、席が多かったり店が広かったり店員が多めだったり、という点です。価格が安いとか多くの機種があるとか、そういう
意味では、小規模店と代わり映えは無いように見えました。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/034/34702/

宿泊したホテルではBT openzoneのサービスが行われていまして、1日6ポンドとか10ポンドとか言うサービスになっていました。部屋内ではEtherケーブルはなし。こういうホテルが多いようです。
http://www.btopenzone.com/

この晩はスマートフォンWifiルーターでネット開通したので、スマートフォンとノートパソコンでネットしまして、情報を無事に得る事が出来ました。

現地での実際:フランス編

翌朝ユーロスターでパリへと移動しました。なかなか快適です。

トンネルを抜けたあとから、SIMカードをLeFrenchMobileにしましたが、どうにも何の反応もないので、結局最初のうちはT-mobileのEURO boosterと、EURO Internet boosterを有効化して様子を見る事にしました。結論としてはこれだけでパリの中は充分でした。
出張先までもGoogleMapルート案内でたどり着けましたし、バスの路線も調べられ、バスの中でも現在位置を確かめられたのは、初めて行く地では心強かったです。

しかし、20ユーロも払っておいて使わないのも何だし、とうことで、その晩にホテルの中でLeFrenchMobileのSIMに再挑戦。しかし何も起きないので困ったなと思い、何となくでたらめな数字で発信してみた所、SMSで電話番号が通知されまして、使えるようになりました。
どうも、ここのSIMには電話番号が書き込まれておらず、初めてフランス国内でどこかに発信しようとすると、自分の電話番号がSMSで通知されるという仕組みのようでした。
また、SMSも、設定用としては使えても、他社携帯にSMSを送る事はどうも出来ない様子。というわけで、割り切った使い方なら充分かなあと思いました。かなり特殊なキャリアだと思いますが、観光用途で数日フランス国内に滞在する、海外からの人で、フランス語が苦手な方であれば、すごく有り難いキャリアであることはお解りいただけると思います。(後で知りましたが、LFMが借りているキャリアはOrangeだそうです。http://www.lefrenchmobile.com/en/about-us.html

パリで宿泊したホテルは部屋が街並みの上が見渡せるぐらいの上の階だったのですが、電波が届かずに日本への電話が何回か途中で切れたりもしました。街歩き中はそういう事はなかったので、どうもキャリア*3のアンテナ敷設が歩道向けになっているのではないか?ともおもいましたがどうでしょうか?
そんなわけで、データ通信パックD(50MB/1week)を有効化し、さらには日本の携帯へ長めの電話をして、数ユーロのこした状態で使い切りました。

このホテルは何だか日本人率が高かったです。ここはswisscomのwifiサービスの1日券が宿泊料に含まれているらしく、要りますか?と言われたのでもらって使いました。1アカウント2デバイスまでの利用が可能でした。フランスでのパソコン利用はどうしたものかと思っていたところでしたので、有り難かったです。なかなか速度が出て快適でした。紙にはワンタイムのuseridとpassが書かれており、最初のログインから24時間の間使えるようです。そうは言っても宿泊中は夜間からチェックアウトまでの12時間ぐらいしか使わないので、案外仕入れ値?はお安いのかもしれませんね。

翌日はお土産買いと多少の観光という感じで、電話はT-mobileのSIMで運用。地図を見て、電話をして、全然余裕で使えていました。T-mobileのEURO boosterは使いでがあります。5ポンドで7.5ポンド分の通話が出来ます。
残念ながらTIMのカードを試すのを忘れていましたのでTIM@Franceについては不明です。おそらくイギリスと同様、国営系のキャリア(たぶんOrangeあたり)使用で、イタリアでのAPNのまま使う事になるのではないかと想像します。

現地での実際:再びイギリス編

イギリスに戻り、結局残り4日間はスマートフォンT-mobileでの運用を軸にフル活用で滞在中は便利にしていました。追加で10ポンド入金し、最終的には帰国前にEuroBoosterの残高が2ポンド、チャージの余りが5ポンドぐらい余っていましたので、30ポンドをチャージし、総計25ポンドほどを使った事になります。日本円で3500円ほど。この間、通話以外ですとネット定額5日間(WEB)2.5ポンドを2回有効化し5ポンド、EuroBoosterで5ポンドを使っています。

また、TIMのSIMも再度試してみました。
O2の電波が入る所では、普通に使えましたが、電波をロストする事もよくありまして、これはTIMというよりもO2がまずいんじゃないか?という結論に至りました。こちらは1日2ユーロ、さらには日本への通話で数ユーロ消費しました。イギリス国内キャリアよりはどうしても割高になります。短期や予備のSIMとして、持っているなら活用してもいいかな?という程度でとどまると思いました。docomoよりは安くなるでしょう。

現地で携帯電話を何か買おうかとも思いましたが、期待していた機種が無く、またどうにも高い事がわかりましたので、結局買いませんでした。

一度3のSIMをXperiaへと差し替えた事がありましたが、どうやら3には1SIM=1マシンの原則があるのでしょうか?フィルタで止められまして通信できませんでした。防犯上の目的から、IMEI(端末固有の番号)でも監視していて、(拾ったSIMを他人が使うなど)何か変化があれば遮断する事になっているのではないかと考えられます。
つまり他の機械で使いたい時には新たにFreeSIMを取得して新回線として使ってくださいね、という事のようです。この割り切りが3の強みなのかもしれません。
ちなみに、3storeでFreeSIMをもらおうとすると、1枚1ユーロと、キャリアの中では一番安い単価で、その場でのチャージを要求されなかったので、沢山使って沢山つぶして欲しいという事なのではないかと思います。
3のSIM(通信用に使っている)は月額定額の15ポンド以外は払っていません。何か定額以外にオプションが要るかもしれないと思い5ポンド余計にチャージしましたが、無駄になりました。15ポンドだけチャージすれば良かったようです。

他のキャリアもとりあえずキャリアショップでFreeSIMの購入を試してみましたが、Tmobileはその場で5ポンドのチャージ、Orangeはその場で10ポンドのチャージを要求されましたので、3が一番気兼ねなく安い価格であったと思います。Vodafoneはイタリアでの一件(サポートメールがさっぱり帰って来ない+Facebookから問い合わせというも256文字の制限があってさっぱり使えない。)
があり、イギリスでの状況を考えると短期滞在者にはメリットが無く、今回はショップにも寄りませんでした。

また、最後帰国前に小銭の整理をする際に、タバコ屋で1ポンドから2ポンドほどのFreeSIMを数社分購入しました。しかしこれらは有効期限がありますので、そのうち使えなくはなりそうですが、コレクションという事で。1枚300円のコレクションだと思えばお安い自分のお土産です。

また、ヒースロー出発口を入って、免税店内の文房具屋さんWHSmithには、一部店舗でFreeSIMを扱っていましたので、飛行機で移動される場合にはここも購入場所として考えておけるでしょう。

最後に日本で

日本に帰って来て困ったのは、いつもHW-01Cで使っているb-mobile@aeonの設定を忘れていたので、帰宅の間に通信が出来なくなった事が困りましたので、これの設定もちゃんとメモを持参しなければなと思いました。

*1:参照:http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20120107

*2:「お友達の携帯電話が何者かに無断使用されそうになっています」的な感じのメッセージのみ。

*3:Orange Frのこと

結論・まとめ

長々書いてきてわかりにくいでしょうから、大事なところだけまとめます。

  • スマートフォンでの使用を前提に、イギリス初日+ヨーロッパへの移動を考えるならT-mobileが一択でしょう。そしてEuroBoosterを活用しましょう。
  • イギリス国内での使用、都市のみであれば、3も有力な選択肢です。次点はOrangeのDorphinコース。
  • 海外オークションなどでは、個人情報にひも付けされない国のSIMカードが売られている。(イタリアは納税者番号、パスポートにひも付けされるのでダメ。イギリスはOK。)予め日本国内で用意して動作確認するのもおすすめ。
  • ヒースローの自販機は割高ですが、街中で英語でやりあう事がしたくないならば10ポンド払って自販機で買うというのも魅力的。また、iPadやパソコンなどで、定額通信用のSIM/microSIMが欲しい方はここで買ってしまっても良いかもしれません。
  • ヒースローのSIM自販機は紙幣1枚のみ受け付ける仕組み。FreeSIMが欲しい場合は10ポンド紙幣、10ポンド入りのプリチャージドSIMが欲しい場合は20ポンド紙幣が必要。あらかじめ用意しておく。
  • Top-upカウンターでFreeSIMを安価に売っている場合があるので、それも視野に入れると入手先は広がる。
  • 主要なビジネス街、繁華街、乗換駅などにはだいたいキャリアショップまたは携帯電話ショップの店舗がある。行く先のホテルなどが決まっている場合は、最寄りのキャリアショップなどを出発前に調べていくのも良い。
  • Top-upカウンターでの入金方法は会社によって異なる。E-Topupカード(磁気カード)がSIMに同梱されているキャリアの場合はそれを渡して金額を申告、無い場合はE-voucherでと言って金額を申告し、レシートにある4x4桁の数字を後でmyページもしくはSMSで送信する事で電話回線に入金する。
  • 3は通信専用SIMの方が1か月の定額料金は安い。10ポンド。スマートホン向けの通信+通話の定額は15ポンド。
  • 3は電話1台1SIMの制限がある模様?だが、FreeSIM1枚1ポンド+月額定額も10ポンド15ポンドなので、安い。(2回線契約したところで、1日分のdocomo海外パケホーダイと同じと考えたら納得。)
  • 日本国内でdocomoパケホーダイに入っている方は、初日だけdocomoの海外パケホーダイを使うというのも選択肢としてはベター。キャリアの設定を調べるのにも使えるので。ただし毎日となると割高になるので注意。(日本時間での計算なので、日本時間で日をまたぐ場合は2日分となる事にも注意。日本時間を把握しておく。)
  • ヨーロッパ圏の他国のキャリアSIMを持っている場合、ヨーロッパ域内でのローミング使用が割安な場合がある。イタリアTIMの場合はTIMx〜 ESTEROなど。
  • フランスのキャリアでプリペイドSIMを契約、短期使用するとなると、だいたい新規で30ユーロから。
  • フランスに数日滞在し、英語はなんとかわかるがフランス語が苦手で、SIMフリースマートフォンiPhoneなどを使う方なら、MVNOのLeFrenchMobileは個人的におすすめ。海外発送、海外クレジットカードでのチャージが出来るのは大きな利点。借りているキャリアはOrange Fr。
  • 日本に戻ってきた時の携帯電話の設定も、メモして持参しておく。(日本に戻ってきた時に困る。)
  • (追記)帰って来て明細を見た所、T-mobileで日本に話した場合に一番お金が掛かった場合を出しますと、日本国内の携帯電話に560秒話して1.5ポンド(210円)、日本国内の一般回線の電話に770秒話して0.65ポンドでした。

以上です。