BS世界のドキュメンタリー <イラク 開戦から4年> アメリカはなぜ闘うのか 前編 〜巨大化する軍産複合体〜(再)

1961年、ドワイト・D・アイゼンハワーは大統領離任演説の中で、拡大する「軍産複合体」に鋭い警告を発した。しかし、アメリカ政府はその警告を顧みることなく、軍事力を強化し、帝国主義的政策を推し進めてきた。番組前編では、アイゼンハワーの警告から半世紀近く経った今もアメリカの政治・経済に大きな影響力を持つ「軍産複合体」の実態に迫る。

ロード・オブ・ウォー」を見たばかりのところで、非常にタイムリーにこのドキュメンタリーに行き合う。何故、アメリカが、そして先進国が「戦争」を推し進め、兵器輸出が拡大し、「戦争」がエスカレートしていくかという裏側を暴く。そこにあるのは軍産複合体というリバイアサン
ただし、そのリバイアサンをラスボスよろしく打倒すれば戦争がなくなる、という単純な話なわけではもちろんないらしい。金になるということは雇用を産むということで、その雇用を議員たちは保証しなければならない。有権者-議員-産業。すべてそれらは密接に結びついているわけだ。もちろん、海の向こう側にいる私たちも、アメリカ追随をやめるわけにはいかないので、同じこと…。という憂鬱な現実。
やっと英国がクラスター爆弾即時使用禁止を発表したのに、これにアメリカがのってこないのも、ここらへんが関係しているのか…。
私は、「ロード・オブ・ウォー」のレビューの最初にケネディの演説の言葉を飾ったけれど…。そのケネディが暗殺されたアメリカ合衆国大統領である、ということの皮肉に後から気付いた。
後編も見ます。