少年シリウス9月号

asaibomb2007-08-01

おっイイ表紙。というわけで志村貴子『ルート225』巻頭カラー。図書カード欲しいからアンケート出す。今回なんとなくロクロちゃんエピソードに志村っぽさ感じたなあ。
ところで「みんなで創るマンガソーシャルメディア」ってサイト()の素人によるレビューコーナーが3回に亘って「ぼくらの好きな志村貴子」特集ってことで興味深く読んでたのだが、最後に本人からのメッセージもきたー。これまた集合イラスト!あーこのマッキーキュッキュみたいな線もいーんだなあー(『放浪息子』4巻1話目辺りにも見られた質感)。ブログ見てても思うけど自作すごく愛してるの伝わるよなあ。敷居の住人の圭吾くんなんて、単行本紛失状態で敢えて描くってのもすごい。兼田嫁の名前教えてくれよ!とかリクエストしてみるか。月刊 少年シリウス 2007年 09月号 [雑誌]
シリウスに戻って、『アナスタシアの親衛隊長』のカトウコトノが新連載ってことで『将国のアルタイル』。あーやっぱいいわこの人。また電車で泣いてしまった。カラーも上手いなあ。もう一個の新連載、箱宮ケイ『できそこないの物語』もすげーいい。センスオブワンダー。あと学校怪談シリーズの木静謙二って人も上手いなあでもなんかエロマンガっぽいなあ(全然いいけど)と思ったら実際そうな方なのか。
やーソウルメイトツーリストも終わっちゃったしシリウスつらいかなあと思ったんけど楽しくなってきた。

キュン死にやでしかし正味な話が

夏の新刊の見本誌が届いたー!(証拠物件A→)。共信印刷仕事早い!去年夏も入稿したCD-ROMの返却も兼ねてイベント前に届いたけど、今年春の時は来なかったからオンライン入稿(返すROMが無い)だと違うのかなーと思ったんだけどそういうわけではないのか。
そして早速誤植発見(もちろん自分のミス)。ギャース。他にも見てるとイロイロ反省点見付かるからもう見ない!えええ。いやその。コピー本とかコミティア以降の方に取り掛かろうっと。あ、あとココ志村ファンサイト(!?)っぽいバナーも作らなきゃ。とりあえず本の確認できて安心したー。本文用紙のおかげで厚い割に軽くなったのもよかった。
カタログも全チェックした!志村系(おっ!)4つやね。お隣さんも見かけてたのでブックマ→。逆隣はライチ光クラブなんだなあ。エロfならリスパラとかもあっていーんじゃねーの?と思ったら少女FCの方にあったし。さすがコミケは無いジャンル無いな(実際はそんなはずもないんだけど)。志村モノ文字アピールで見かけたのはひさプさん所とまっしろさん所だけかなー。逆に言うとそのお二人にゲストして頂けたのとてもありがたい。あと創作系のカットでコレもしやあーちゃん?!と思った所あったんだが、前に買ったことあるサークルだったので(ぽてちゅう)確認したらオリジナルキャラだった。あぶねー!オリキャラつかまえて「○○のキャラですか?」なんて失礼な話ねーからなー。でもせっかくだからチェック入れとこ。他はNANAとバスタードとそれぞれ1サークルずつ見付けられたので嬉しい。3万サークル分の1でも目当てあると行きたくなるからコミケは止められねーんだよな。だからみんな新刊出してくださいね!頼むでしかし。

読みながらでいいから聞いてくれ、という難しい注文(だいたメソッド)

代替文
「ダンシングパラダイス」、エイベックス所属アーティストの楽曲など12曲追加
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0707/05/news093.html
おおおSUGIURUMNがダンスゲームに!さすがAVEX!ということなのか?ゲーム全く疎い俺だがサンプルちょっとやってみたら結構楽しいな……。パズルゲームだったり単純なのは確かにやってみるとハマるんだよなー。テトリスとか。あと関係ないけど音ゲーというといつもコミケカタログでサークルカットいいなーと目に付くジャンルである。
DJ KAWASAKI買ってみた。一言おしゃれハウス。あとジャケ美人すぎだろー。モデルの藤井リナさんだって。描いてみたが別の誰かに似た気もする。……榎本温子かな。スマネコンティ。BeautifulBEAUTIFUL TOO
サトシトミイエThe Full Lick』収録曲で聞いたことあるような声だなーと思ったらバクチク星野のdropzでボーカルとってたケリー・アリって人だった。声ってのは判別つくもんだなあ。前から日本人アーティストと親交深いのだろうか。歌ものハウスで今よくLori FineCOLDFEET)の名前を見るように。
うしろゆびさされ組のCD初めて買った。すきすき言いながら持ってなかってん。たまんないす。ゆうゆかわいすぎ。
メモ。8/12(日)幕張光の祭典イルミネーションモール2007
http://www.makuhari-hikarinosaiten.com/
20時〜奥華子

三島由紀夫『潮騒』

孤独が、彼から、人間の悪意を信じたりする気持をすっかり失くしてしまった。

千代子は白粉気のない顔を、地味な焦茶のスーツでなおのこと目立たなく見せていた。その燻んだ、しかし目鼻の描線がぞんざいで朗らかな顔立ちは、見る人によっては、心を惹かれるかもしれなかった。それなのに千代子はいつも陰気な表情をし、自分が美しくないということを、たえず依怙地に考えていた。今のところこれが、東京で仕込んできた「教養」の最も目立つ成果であった。しかしこれほど世の常なの顔立ちを、そんなに美しくないと考え込むのは、ひどく美人だと思い込むのと同じくらいに、僭越なことだったかもしれない。

新治は煤けた柱時計を何度も見に立った。疑うことに馴れない心は、この嵐を衝いて女が約束を守るかどうかということもつゆ疑わなかった。若者の心には想像力が欠けていたので、不安にしろ、喜びにしろ、想像の力でそれを拡大し煩雑にして憂鬱な暇つぶしに役立てる術を知らなかった。

とまれ古い昔にどこかの遥かな国の王子が、黄金の船に乗ってこの島に流れついた。王子は島の娘を娶り、死んだのちは陵に埋められたのである。王子の障害が何の口碑も残さず、附会され仮託されがちなどんな悲劇的な物語もその王子に託されて語られなかったということが、たとえこの伝説が事実であったにしろ、おそらく歌島での王子の生涯が、物語を生む余地もないほどに幸福なものであったということを暗示する。

新治はすでに待つ辛さを十分に学んで知っていた。そのためには女を待たせればいいのである。しかしそれができない。

いろいろ思いめぐらしていると、時間は意外に早く経った。考えることの不得手な若者は、ものを考えるということのこの思いがけない効能、暇つぶしの効能を発見しておどろいた。が、若いしっかり者は、考えることをきっぱりやめた。どんな効能があろうと、ものを考えるという新しい習慣に、彼が何よりも先に発見したのは、端的な危険であったから。