外銀とは(2)

昨日に引き続き外銀についてもう少し書いていきます。
というのは、外銀の就活をするにあたってここの理解はかなり重要だからです。
選考がかなり進んだ段階でも、自分の受けている部署がやっている仕事を
ほとんど理解せずに受けている人が結構いました。
で、そういう人たちは大体先の選考で会わなくなっていきます。
ある程度理解してから面接に望み、逆質問で詳しくなっていく
という流れを毎回徹底しましょう。


さて、昨日も言った通り外銀には大きく分けて2つの部署があります。
IBDとマーケット。マーケットの方の呼び方は会社によって異なりますが
IBDについてはどこもIBDと呼んでいるはずです。
以下、その仕事内容や特徴を書いていきます。


IBD
主にM&Aや資金調達の提案、それにまつわる価値算定(デューデリジェンス)などを行う部門です。
株で資金調達を行うことをエクイティ・ファイナンス
債権で資金調達を行うことをデット・ファイナンス
と呼びます。(株をエクイティ、債権をデットと呼ぶことは覚えておきましょう)

IBDは更にカバレッジとプロダクトと呼ばれる部門にわかれ
カバレッジが営業を行う部門、プロダクトが実際の企業価値算定を行う部門
となっています。


カバレッジ部門では様々な企業から契約を取ってくるために
日夜ワードとパワポとエクセルを使って馬車馬のごとく
働く若手アナリスト、アソシエイトが見れます。
相手企業に提案するために作る「ピッチブック」と呼ばれる提案書(分厚く豪華絢爛)
を綺麗に作るために昼夜を問わずパソコンに向かっていなければなりません。
睡眠時間もやたら短いことで有名。
企業側も扱う額が大きく、提案してくる投資銀行は数多くいるので
基本的に仕事を取ることがかなり難しい。
ですのでより綺麗、より詳細、よりミスのない仕事が求められます。
そうやってカバレッジが苦労して仕事をとってきたら次はプロダクト側へ移行。

プロダクト側ではそうやってとってきた仕事を実際に実行に移します。
実際に買収額はどれくらいが適正か?
どういう方法で資金調達をするか?
などなど、資金を調達し買収を適正に行えるかまでを見てくれるのがこの部門です。


新卒で内定を得るのは大体10人弱。
とても狭い枠ですが、マーケットに比べればまだ多い方です。
朝晩関係なく休みなく働き続けられる体力があるか?
華やかな業界ではあるけど中に入ってから数年間はずっとパワポワードエクセル
扱うだけのソルジャーだけどそれで耐えられる?


選考の流れは大体

ES→GD→面接複数回→ジョブ→面接複数回→内定

といった形になるでしょうか。
どこの企業も変わらず途中でジョブが入ります。
1週間から1ヶ月程度(サマーだと長いところもある)拘束されますが
その間全力で働き通し、体力はアピールしておきましょう。


マーケットについては次回書きます。





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