鍋とスッポン、って知っていましたか?

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

霜降 五十四候『楓(もみじ) 蔦(つた) 黄ばむ』

 今日は比較的穏やかになりそうです。旬のやさいは人参です。65歳を過ぎて、人参がおいしくなりました。
 今日の珈琲はブルンジ・キビンゴとブラジルのブレンドです。比率は原則として2:1、ブルンジが2です。比率によって微妙に味が違うのですが、基本、主役が2で行きたいと思います。ブラジルは万能に近いブレンドのベースです。

”冗談とフンドシは”

 懲りない人というのは、感性が鈍いとしか思えません。ずいぶん昔ですが、尊敬する先輩から、「政界には2流の人材しかいない」という趣旨のはなしを聞いたことがありました。最近は、特に農水関係に人がいないように感じてなりません。正念場にある農業は、リーダーの感性が鈍くては守ることも発展させることも難しいのではないでしょうか?


思わず使ってみたくなる 知られざることわざ時田昌瑞 著)





 日本には、五万も六万もことわざがあるのだそうです。世間に出回っているのはそのうちの三千程度、常用されているのは八百くらいなんだそうです。日本ことわざ文化学会会長が著者という本書、何気なく読んでみると面白く、先人の知恵に学ぶことがあったりと、面白くってためになります。
 さきにあげたことですが、それは「冗談とフンドシはまたにしろ」ということわざ。この次の意味の「又」と「股」をかけたしゃれた言い回しになっています。本書によれば、これは映画『居酒屋兆治』の中で使われたそうです。この映画、好きな中の一本なんですが、覚えていなかったですね。高倉健さんのセリフじゃなかったからでしょうか。それはともかく、国会議員の、しかも大臣の『冗談』はフンドシにもなりません。「また」にするのもやめてほしいです。

 本書で紹介されていることわざのなかで、こころにしみたもののひとつが、「一年の兵乱は三年の飢饉に劣る」というものでした。「このことわざが特筆されるのは、幾多もの悲惨な飢餓の歴史をもつ江戸時代に既に存在していたということであり、そうした歴史の重さを有しているからなのだ。」、「表題のことわざには、他にも類句がある。」、「このような反戦思想のことわざ群が存在することは、世界に誇れる日本のことわざの金字塔といえるのではないだろうか。」と著者は語っていますが、まことに、その通りと思いました。

 それとおもしろくて知っていたほうがいいとおもうのは、「鍋とスッポン」、「へー」という感想でした。




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