GoogleのHMD「Project Glass」の機能を動画時間軸で調査したまとめ

ヘッドマウントディスプレイの構造は全く斬新という訳ではありません。
既存のヘッドマウントディスプレイでも美しく、小型の製品はあります。

しかし、Goolgle共同創業者のサーゲイ・ブリン氏が率いる特別プロジェクト「Google X」が推進している「Project Glass」の動画には今まで私たちが体験したことが無い要素、映画やアニメでしか見たことがなかった要素が多く盛り込まれています。

アメリカ現地時間4月4日に発表された、たった2:30秒の動画を見るだけで私達は「攻殻機動隊」「マトリックス」「電脳コイル」の世界にすこしづつ近づいていることを感じました。
値段や製品の発売時期、ネットとの連動方法などは明らかにされいませんが、日本人がスマートフォンばかりに関心を向けている間にGoogleは既に新しい価値観を作りつつあることがわかりました。


日本企業が不景気やスマートフォンに手一杯で後手にまわっている間にヘッドマウントディスプレイもGoogle支配下になれば、向こう数十年のヘッドマウントディスプレイ市場はGoogleに奪われるかもしれません。
Sony社の「HMZ-T1」が非常に評判が良く、売れ行き好調であることは当ブログでも記事にしましたが、世間的なインパクトは強いとはいえないでしょう。

日本人のほとんどはARやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)という言葉すら知らないと思います。老若男女問わずです。

だからこそ大きなチャンスがあると言えるのです。
しかし、スマートフォンという言葉がiPhoneスティーブ・ジョブスによって広く知られるようになった次は、ヘッドマウントディスプレイという言葉をGoogleによって広く認知されるようになるとしたら非常に悲しい気持になります。

受け入れなければならない現実とはいえ、動画は素晴らしい。
新しい知感に満ちている。
未来の様々な要素が凝縮されている。


どのような機能が「Project Glass」のヘッドマウントディスプレイに盛り込まれているか、動画の秒数のタイミングでまとめてみました。


0・18前後
天気予報と現在の温度・湿度?を確認。


0・20前後
チャットが届いたら右上に通知があり、チャット開始。


0:25前後
HMD装着主の声(この動画では英語のみ)を判別し、文字に置き換える。そしてチャット相手に送信。送信の際にどのような動作をしたかは不明。


0:37秒前後
おそらくカレンダー登録から計算したと思われる搭乗予定電車の遅延を通知。
そして、徒歩ルート情報をHMD装着主に送信。歩き進む方向も矢印で指示。


0:52秒前後
現在位置から目的地までのルートを方角センサーで算出し、方向で示す。


0:56秒前後
視野に入って気になったライブのカレンダーの購入予定をリマインダーに音声で登録。


1:07秒前後
書店に入り、音楽コーナーの場所を尋ねると、書店内マップ付きでルート教えてくれる。


1:17秒前後
これから会う予定の友人の現在位置を、自分が現在いる位置との距離付で表示。


1:34秒前後
偶然道端で出会った友人から教えてもらったお店の情報をGoogle+にチェックイン。


1:46秒前後
偶然見つけた絵の写真を撮るよう音声で指示。そしてGoogle+のサークルにシェアするよう音声で指示。


1:59秒前後
流していた音楽を止めるよう音声で指示。そして友人との音声付動画チャットを開始。


2:14秒前後
自分がHMDを通じて見ている視覚を友人と共有。



私が見て確認できただけでこれだけあります。おそらく動画を細かく見て考えればより多くのテクノロジーが盛り込まれていることがわかるでしょう。

気になるのは値段と通信インフラがどうなるか。
また、日本語対応のせいで日本での発売が後回しにされないかが非常に心配です(笑)

早く手にとって体験したいですね。
やはり手にして使用しないとARはわかり辛いです。
SonyさんがんばってGoogleさんに負けないで(笑)