GO! FINLAND!:第6日目 かえる

ついに最後の日・・。今回は、滞在日数を1日多く間違えていたため、ぎゅうぎゅうのスケジュールになってしまい、ヘルシンキでの時間があんまりもてなかった。

旅行会社のツアーではフィンランドだけ7日間というのはなく、だいたいがデンマークスウェーデンやパリ、もしくはロシア、エストニアなどとセットになっており、フィンランド自体はそんなに見所がないといった雰囲気だった。

でも、わたしたちにとっては7日間でもぜんぜん足りなかった。船には乗らなかったし、建築はあんまり見れなかったし、キョウコさんが働いているというお店も最後の日に行くには遠くて時間がなくて行けなかった。サウナも入ってないしマーケットで屋台のごはんも食べれなかった。やり残した事ありすぎ!

また来たいなぁと思った。
うっちゃんがキョウコさんに「やっぱり時間がなくてお店には行けなそうです。」とメールしたところ「また今度きてね」と自然に言ってくれ、ほんとにまた来れる気がしてしょうがない。
こんなに外国疲れしない気さくな国はないと思う。相性がいいのかもしれない。そういう国ってあるんだなと思った。

帰ってからまたかもめ食堂を見てみたら(行く前にも何回もみてた)、小林聡美が「ここでならやっていけるんじゃないかって思った」というセリフがあって、なんだかそれが前よりうんうん、と思えた。
と同時に、みどりさん(片桐はいり)が「気さくでのんびりしてて、それがフィンランド人のイメージだったけど、やっぱり悲しい人はいるんですね」みたいなことを言い、小林聡美が「そりゃそうですよ、どこにいても悲しい人は悲しいし、寂しい人は寂しいもんです」というようなシーンでは、両脇を抱えられ警察に連行されてたオヤジを思い出した・・(笑



最終日はくもり。うすら寒かった。
あさ、チェックアウトして荷物を預けに駅のロッカーへ。
ロッカーは大きさにより3€〜5€で、窓口ではひとつの荷物につき一律3€で預かってくれる。

ロッカーの鍵は魔法の鍵のよう

トゥーロ湾へ。

寒くてくもってて、さみしげな風景になっちゃってます。ここで何をしたかというと・・

ウクレレ♪笑  「恋は桃色」細野晴臣 in トゥーロ湾
あたいの客は名もない鳥たちさ
みんな目を閉じて聴いてくれたのさ それ以上近寄らないなら好きにしなってね


鳥ってこうやって休むんだね!くちばしを羽にしまって、片足も羽にしまって、もう片方の足だけで立ってます。ヨガのポーズみたい!

それから国立博物館へ。エコポイント発見!チケットがなくかわりに小さなシールが配られどこかに貼るように言われます。チケットを集めたりしてる人には残念ですが紙の削減ですね。
国立博物館だけど言ってしまえば、あんまり目玉となるものはないような感じだった。フィンランドスウェーデンやロシアにたえず侵略されてきたので、近代以前に固有の芸術を育むような王族とか環境があまりなかったようだ。フィンランドで一番知られる貴族の一族はスウェーデンからの一族で、最終的には男性はスウェーデンの王になり女性はデンマークの女王になったというような解説があった。
だから現代、フィンランドのデザインが華ひらいているのは、やっと本領発揮!ということなのだろうか。


カレワラについて。
フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」というものがる。
日本でいえは「古事記」や「日本書紀」にあたるような神話だ。
一応旅立つ前に読んでみた。けどあんまり面白くなく、読み切れなかった。。
でも主役が詩人というところが何かいいなと思った。以下、わたしの疑問も交えながらあらすじを少し書いてみます。
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物語は偉大な英雄ヴァイナモイネンが生まれたときのことからはじまる。
水と空気だけしかない時のはじまり、大気の乙女イルマタルは一人でいることがいやになり、原始の海へおりて行く。
そこで波にただよううちに、海の風のおかげで身ごもった。
しかし700年もの間、お腹の子はでてこない。痛みに耐え海を泳ぎつづけると、優美な一羽のカモがイルマタルのひざに巣をかけ(あれ?陸地もないのにカモは存在してるの?)、7個の卵を生み温め始めた。イルマタルはひざが燃えているように感じたので動いたところ、卵は海に落ちくだけた。このかけらからできたのが陸、空、太陽、月、星、雲。
さらに10年たち、乙女は陸地に岬、入り江、砂浜、漁師のために鮭の産卵場所と暗礁もつくった。
(う〜ん、まぁ続けてよんでみよう・・)
さらに30年たち、ヴァイナモイネンは暗く閉ざされた子宮の中で外に出たいと歌った。
そしてやっと生まれた。

生まれたときから強く賢く、そして年をとっていたヴァイナモイネン。(ベンジャミンバトンみたいだな)
父は風、母はイルマタル、ヴァイナモイネンは生まれながらの魔術師で歌い手だった。
ヴァイナモイネンがまだ不毛の大地に種をまこうとすると、小人が助けにきてくれた。
(えっ、小人はいたの?これからそういう生き物うまれてくるんじゃないの?)
緑の大地にかえ、森を開墾し畑をつくった。ただ1本のシラカバだけは切らずに残した。
鳥が休んだり、鳴き声で楽しませてくれるように。この事であとあとヴァイナモイネンは鳥に命を救われることになる。
彼は歌った。創造主ウッコに、芽生えのときには温かい雨を、土地を精一杯働かせてくれるように。すると蜜のような雨が降り注ぎ、大麦は育ち、穂は実った。
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と、この後ヴァイナモイネンは血気盛んな若者ヨウカハイネンにからまれたり、若い嫁をもらおうとしたら「こんな年寄りとは結婚したくない」と娘が海に身をなげてシャケになっちゃったり、いろいろあるのだが、そこまで壮大ファンタジーでもない。。(やっぱり鮭なんだ・・みたいな。。)

と、それなりに文化にも触れる事ができました。かなり脱線しましたが!

博物館のあとは、もう一回初日に行ったカフェ アアルトへ。

もう一回、あのミラクルりんごジュースと、サーモンのパイ。美味しかった!
パイの中は上からサーモン、たまご、西洋ねぎ、サフランライスでした。

かもめ食堂にでてくるだけあって、やっぱり日本人のお客さんも多い。
たまたま隣に、今日着いたような日本人の親子の方が座り、これからなんだな〜〜と思ったら帰るのが切なくなった。

毎日毎日かなり歩いて、もう最終日はへろへろだったけど、心の中はきらきらしていた。

ありがとうフィンランド!笑

さよならのかわりに、親切、笑顔、すべてにありがとう〜〜☆

さよならーの、・・・かわーりにぃ〜〜〜〜〜〜♪♪

〜Fin~