今の格差社会、何度も述べましたように格差は広がる一方でなんの解決策もありません。このまま2極化していく社会を皮肉った言葉です。

「31歳フリーター。希望は、戦争。非正規労働者がはい上がれない社会が続くのなら、
戦争で大勢の正社員が死なない限り、自分は正社員にはなれない」。

極論を真っ向から世間に突き付け、多数の知識人らから
格差社会の不満のはけ口に戦争を希望するとは暴論」などと批判されました。

まあ、この発言は少々行き過ぎであるものの、今の格差社会での貧困層がどれだけひどい状態なのかがわかります。一部の人は、「努力が足りない」や「自分の責任だろ」といっていますが、その多くは上からものを見る視線でして、彼らと同じ立場になって考えているものではなくどちらもただの罵り合いになっている状態です。

 

結局なんの解決策もとられていないのです。

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格差脱出研究所

受け継がれる負の遺産

遺産というと土地やお金などの財産的なイメージがありますが、それだけではなく借金や債務なども含まれます。しかしそれ以外にも親から子へと受け継がれるものがあります。それは ”思想” いわゆる考え方です。





中学生だった娘(16)に売春させ稼ぎを受け取っていたなどとして、和歌山地検は14日までに、売春防止法違反と児童福祉法違反の罪で、和歌山市に住む実母(36)と義父(47)=いずれも覚せい剤取締法違反罪で起訴=を追起訴した。
 起訴状などによると、実母と義父は昨年3月ごろから、当時中学3年だった娘に対し「電話代が高い。あんたがやったことなのに何してんの。体売ってでもつくってこい」などと売春を強要。今年2月23日深夜から24日未明にかけ、和歌山市内のラブホテルで売春させ、相手の男から受け取った1万2000円を義父名義の銀行口座に入金させたとされる。極端な言い方ですが、皆から好かれ慕われて人格形成ができている親の元に生まれれば、子はそんな親の背中を見て親の行動を真似、しっかりとした人格形成ができます。しかし、全く知恵も知識もなく情緒不安定やどうしようも無い人間の元に生まれた子は、そんな親の悪行を見て育ち、悪行をすることになんの躊躇も見せなくなります。今回のケースの親はもちろん後者のケースにあてはまります。おそらくこの両親も環境に恵まれず、偏った考え方をつけてしまったのでしょう。援助交際を自分もやってたから、子にさせてもいいだろ!といった考え方も不遇な環境から生み出されてしまったのかもしれません。





ただし、そんなことはただの言い訳に過ぎなくなってしまいます。いい大人が 「自分もやったから相手もさせる」 といった小学生レベルの思考で虐待をする人間は罰せられて当たり前です。虐待を受けた人間の7,8割は、自分の子に再び虐待を加えるといったデータがありますが、このケースもそれに当てはまるものでしょう。そもそも、子供という弱い存在に対して危害を加えるのはしょうもない負け組の発想ではないでしょうか?例えて言うなら学校では虐められていた子が、家に帰ると危害を加えてこない親や兄弟などに当り散らす行動に似通っています。





そういえば、今週の少年マガジンのなにかの連載で家で虐待を受けてやさぐれている女子生徒に対して、親の醜い真実の部分を見せてその親へ空砲を放つことで ”親への見切り” を諭すものがありました。ハンマーセッションとかいうものでしたか。さすがにあれはフィクションですが、この子も辛いでしょうがこんな親に見切りをつけて自分の人生を歩んで欲しいものです。難しいでしょうが・・・。