読書の一日。

今日は昨日とうって変わって楽な一日で、天気もさほど悪くなくスムーズに仕事がはかどり、暇を見つけては読書が出来る程の余裕だった。因みに今読んでいる時代小説は佐伯泰英氏の「密命・巻之二/弦月三十二人斬り」巻之一にあたる「密命・寒月霞斬り」は現在テレビ東京の金曜時代劇枠で、4月18日から6月まで放送されている。原作を少々脚本されている事が少し残念。
鳥取
この城は、織田信長の中国平定の方面軍司令官を担う豊臣秀吉による鳥取城の籠城戦、世に言う「鳥取城渇え殺し」で大変有名だ。当時の城主は毛利氏から派遣された35歳の吉川経家。籠城では、「人馬の肉をも食した」程の壮絶なもので、開城後に秀吉が施した「粥」を争って食し、急な食物摂取を行った為、多くの籠城兵が急死したとも「隠徳太平記」には記されている。慶長五年の関ヶ原の戦い後に、近江甲賀郡水口から池田長吉が6万石で入封し、元和三年には、池田光政が32万5千石で入封、彼によって城下町の整備が行われた。その後備前岡山藩に入っていた池田氏(長吉とは別系)と所領の交換が行われて池田光仲が入封、そのまま十二代続いて明治維新を迎えた。分かっているだけで山中鹿之助(尼子氏)に二度、吉川元春(毛利氏)に二度、豊臣秀吉(織田氏)に二度、合計六度の力攻めに、一度も落城がなかった堅城で有った事が鳥取市民の誇りとなっている。画像は十数年前に何かの折に立ち寄って撮影した、鳥取城大手門。