図書館戦争とか。

図書館戦争

図書館戦争

銃弾飛び交って、ヘリからラペリングで降下する「月9」。…見てみたいかも。好みだ。
 
怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)

怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)

このシリーズで、こんなに妥協のない正統派本格がくるとは。伏線の美しさに、オシャレなノリ。映画みたい。のりりん凄すぎ。
 
砂漠

砂漠

陽気なギャングが地球を回す』は面白いけど軽すぎて、『アヒルと鴨のコインロッカー』には激怒さえしたのだけど、『砂漠』は文句なしに傑作だと思います。最初は「戯言遣い」みたいだった主人公が、大学で友人たちに恵まれ季節を重ねるうちに変化してくという話なんだけど、事件やら超能力やらが絡んでくるのでフツーじゃないといえばそうなのかな。個人的には、「西嶋/ハルヒ/暴走」「北村/キョン/ツッコミ」「南/みくる/癒し」「東堂/長門/ツン」で、余ったのでしょーがないから「鳥井/古泉」と脳内変換しつつ読んでました。超能力者でいえば「南/古泉」なんだけど、南は物語前半は癒し系なかんじなので、みくるビーム。
っていうかね、超能力や不思議設定に理由付けはいらないんだよ。そこにあるがままある、っていうのがこの本のいいところ。(だって、理由付けしちゃうと設定の説明でページ割かれちゃって大変なんだよ!と、個人的な愚/痴はともかく)
 

茨城GG

欽ちゃんとの約束―茨城ゴールデンゴールズ奮闘記

欽ちゃんとの約束―茨城ゴールデンゴールズ奮闘記

出だしの衝撃的な内容の連続に「背景にイナズマベタフラ」が走りまくり。
たとえばオリンピックを見て、 

足を痛めた谷選手をトレーナーがかついだのでは、ぼくは泣けない。
(中略)中村紀洋松坂大輔が谷を担ぐ「絵」を見たかったのだ。

 
または、ボールをスタンドに投げ入れるファンサービスについて

「大リーグでも、あのボールは、おそらく次の日にはゴミ箱行きだと思うの。アメリカの家庭をテレビで映すことがあるけど、棚にボールが飾ってあるって絵をぼく、一度も見たことないもん。」
(中略)
「床に転がってるのをおかあさんが見つけて、おかあさん野球知らないから、なんだろこれって、ゴミ箱にポイ」

 
こういう発想が出るところが非凡。テレビの世界で長年トップはってた人って、やっぱり尋常じゃないセンスの持ち主なんだなあ。呆れる人もいるかもしれないけど、私は純粋に驚嘆しました。
同時に、監督を続けるうちに、そんな萩本氏にも「勝ちたい」と思わせる「野球の力」ってものも感じました。