名和晃平─シンセシス

会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1)
会期:2011年6月11日〜2011年8月28日
時間:10:00-18:00
休館:月曜
入館料:一般 1,100円

「Cell」という概念をもとに、先鋭的な彫刻・空間表現を展開する名和晃平(1975年生まれ)の個展を開催します。名和はビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど流動的な素材・メディアを情報社会における感覚や思考のメタファーとして扱い、デジタルとアナログの間を揺れ動く身体と知覚、感性のリアリティを表現しています。本展では、国内外での多数の受賞・発表をふまえ、パラレルに姿を変える名和作品の根幹を各カテゴリーの方向性や相互の関係から探り、そこにかいま見える今後の姿を追求します。 BEADS / PRISM / LIQUID / GLUE / SCUM / DRAWINGなどのカテゴリーに新たな展開を加え、音楽やファッション、プロダクトデザイン領域とのコラボレーション、パブリックアート、プロジェクトチームによる制作などを通して、国際的に活躍する作品世界の魅力が紹介されます。また、手法そのものの開発からスタートする表現スタイルなど、名和作品の多義的な創作のありかたを探ることによって、そのすぐれた造形性、表現の拡がりや可能性を呈示します。名和は「映像の細胞PixCell=Pixel(画素)+Cell(細胞・器)」という概念を通して、感性と物質の交流の中から生じてくるイメージを追求しています。彼は自らを「彫刻家」としながらも、私たちが、感性と物質を繋ぐインターフェイスである「表皮」の質を通して対象をリアルに感知・認識していることに注目し、その表現領域をさらに拡げつつあります。本展は、その卓越した表現力の源とは何か、そして次世代の創作のあり方について考える貴重な機会となるでしょう。
東京都現代美術館MOT):http://www.mot-art-museum.jp/

2年前にメゾン・エルメスで観た「L_B_S」展以来の名和晃平ワールドを堪能。やっぱりこの人の作品好きだ。
入口と出口が同じになっていてループして何度でも観られるようになっている。最初は解説も何も読まずに、2周目は最後の展示室に置いてある解説文を読みながら鑑賞するよう書かれている。個人的には純粋に名和さんの作品の視覚的美しさが好きで、解説文にあるようなメディアとか情報社会とかデジタルとかアナログとかいうキーワードでの作品の理論的切り口にはやや違和感を感じる。