いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



お届き物

狼と香辛料VII Side Colors」支倉凍砂電撃文庫
「MAMA」紅玉いづき電撃文庫
オオカミさんと毒リンゴが効かない白雪姫」沖田雅電撃文庫
「ぜふぁがるど」柴村仁電撃文庫
タロットの御主人様。3」七飯宏隆電撃文庫
ほうかご百物語峰守ひろかず電撃文庫
「君のための物語」水鏡希人(電撃文庫
藤堂家はカミガカリ高遠豹介電撃文庫


今月の電撃は8冊 多っ(^^;
電撃小説大賞作品から読んでいこうかな

パーフェクト・ブラッド 1 彼女が持ってるボクの心臓 (パーフェクト・ブラッドシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

パーフェクト・ブラッド1 彼女が持ってるボクの心臓」赤井紅介(スーパーダッシュ文庫
パーフェクト・ブラッド 1 (1) (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 10-2)

高校生の裕樹は事件に巻き込まれ、見知らぬ少女をかばい致命傷を負ってしまう。保安組織の少女魔法士・透華の力で一命をとりとめるが、魔法により彼女と密着して10日間過ごすハメに! しかも助けた少女は透華のご主人様で、天宮財閥の総帥だった!? 少女をめぐる犯罪結社との対立の中、裕樹自身の秘密が更なる戦いをもたらす! 魔法で繋がれた二人の恋と激闘!!


なんか“自然”でいいなぁ。話はベタだけど無理矢理感がないのがいい。
舞台は現代、だけど魔法が使える、クラスのアイドルの正体は実は…、などなどライトノベルとしては非常にオーソドックスな世界観な学園異能もの(という括りでいいのかな?)唯一つ普通と違うのは主人公が普通の少年なこと。特別何かに秀でているわけでもないが過度なヘタレでもない。そして何より朴念仁ではない。よくいる朴念仁やヘタレの主人公の時に感じる不自然さ(「何で気付かないんだよ、おかしいだろ!」とか「そこでその行動はないだろ!」とか)がないため、彼の思考を理解しやすく感情移入がしやすい。また、ある程度相手の気持ちがわかったり(朴念仁には絶対不可能)、軽口で照れ隠し(朴念仁やヘタレには出来ない)をしたりと行動も常識的なので、その時の透華や雪子の反応も自然で可愛らしい。
なかなか面白かったので続きも読みたいのだけど、一つ心配が。タイトルに1という数字がついているにもかかわらず、主人公の能力と話のスケールをいきなり大きくしすぎた気がする。この巻の最後は盛り上がったけど、2巻から早くも力のインフレが起きそうな予感(^^;