一定の形式の物語にジャンルとしての仮称をつけたもの。
ライトノベルというジャンル定義のはっきりしないもののサブジャンルにあたると思われる。
「現代学園異能」という名前で呼ばれていたが、「現代」の部分が不要との意見から短縮された。
呼びにくいとの指摘から
「学園異能活劇」「異能バトル」「異能伝奇」
などの類似した呼称もそれぞれに提案されており、今後の推移が注目される。
突然発生したものではなく、形式としては昔から存在するもののため「じゃあ○○(作品名)も学園異能なのか?」という議論が発生しやすい。
また既に提唱されている「現代ファンタジー」というジャンルに近いものとされている。
人によって解釈が違い、また上述のような理由からこの呼び方を嫌う人もいるため使用には注意することが望ましい。
誰かこのジャンルにしっくりとくる名前をつけてくれないかなー、という事。
上記の感想に、編者が自身のサイトで反応する
このラノベ、なんてジャンル?
また、下記のサイトの感想も参考にした
新本格魔法少女灼眼の谷川りすかキャストミルク風味
これにより、似た作品群を括る呼称がコメント・TBなどを交えて議論された。
総括しているのはきっかけとなったサイトの以下の記事。
そこでなんかいいジャンル名を付けられないかなー?という話
その後、下記まとめ記事と本キーワードの作成により、基礎部分が完成する。
「現代学園異能(仮称)」とは
直後に「現代学園異能」と「学園異能」に分派するものの、双方に大きな差異はないまま現在に至る。
日常と非日常の対比を物語のテーマに据えたもの。
そのギャップを明確にするため
以上のような、構成をとることが多い。
一言で言ってしまうなら
「学園で生活しながら不思議な力で戦ったり悩んだりする物語」
である。
また当キーワードに該当されると思われる多くの作品について、以下のような共通点がある。
(当然ながら、共通点をあえて外したと思われる作品も存在する)
・主人公は物語開始当初、平凡な学生であること
・メインヒロインは非日常の象徴として何かしらの異能を持つこと
・サブヒロインは日常の象徴として幼馴染かそれに類するポジションを持つこと
・主人公はある日突然に「非日常」に巻き込まれること
・「非日常」側の世界観を説明するために特徴的な造語が使用されること(例:紅世の徒“ぐぜのともがら”)
・メインヒロインは何かしらの特徴的な好物があること(例:メロンパン)
(参考URL)
学園異能にありがちなこと
学園異能について、うだうだ考え中
現代学園異能の分類項(試行・メモ)
チャート式現代学園異能
現代学園異能というカテゴライズ
ライトノベルの謎を追え! - 前編 いま話題の「現代学園異能」って何?
ライトノベルの謎を追え! - 後編 「現代学園異能」な作品とは!?
現代学園異能 - Masupedia
発祥のきっかけとなったのは電撃文庫の特定の作品群である。
いわゆるライトノベルと呼ばれる分野にはこれに該当する作品が散見される。(リストとして後述)
しかし、他媒体でも同傾向の作品は存在しており、つい最近発生したわけでもないため、何が起源かを断言するのは難しい。
形式としての基盤は古くからあったものと思われる。伝奇もの、新本格ものとの関連性を指摘する声が多い。
2006年9月に発表された疾走する思春期のパラベラム (ファミ通文庫)という作品が「学園異能アクション」とあらすじで紹介されている。
本キーワードとの関連性は不明である。
上に行くほど学園異能としての色が濃い(編者主観によるもの)
(上記の作品群には特に共通項が多い)
また、以下の作品群は条件付であるが学園異能の要素を含んでいると思われる。
学園が舞台でなかったり、異能の力による葛藤が少なく、異能が当たり前の世界観を持つものが該当する。
異世界での「普通な日常」にその世界ならではの「非日常」が交錯することがある。
「学園異能活劇」
「学園新伝奇」
「現代異能学園」
「異能バトル」
「異能伝奇」
「現代ファンタジー」
「珍伝奇」
「鬱伝奇」→「躁鬱伝奇」
「根暗伝奇」
「学園異憚」
「ジョジョ伝奇」
「デンキ系」
「スーパー新伝奇ロマン」
「新伝奇」(ファウスト提唱の新伝綺とは異なる)
定義が曖昧なため、類似した呼称が増えているものと思われる。