いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第91回全国高校野球選手権大会 第12日

第1試合
明豊(大分) 6−7 花巻東(岩手)(延長10回)


まさかの展開も花巻東が延長で
前半は完全に花巻東ペース。明豊先発今宮、二番手野口を攻め4回までで4点を取り、エース菊池も4回までパーフェクトとまさに完璧な立ち上がりだった。
しかし5回途中、菊池が突然の故障交代。これで当然のように流れが一辺。
明豊は急遽登板の花巻東猿川を攻めて徐々に差を縮め、8回ついに逆転。これで試合は決まったかに思われた。
ところが9回それまで好投の明豊の三番手山野が勝利を意識しアウトを早く欲しがったのか、真ん中付近に集まった球を打たれ三連打で同点。これで流れはまた花巻東へ。9回の後続は再び登板した今宮が抑えたが、流れは変えられずに花巻東が10回に勝ち越し勝負あり。
花巻東は勝つには勝ったが菊池の状態が心配。どの程度の故障か分らないが菊池が投げられないとなるとこの先はかなり苦しい。



第2試合
日本文理(新潟) 11−3 立正大淞南(島根)


日本文理が19安打11得点の猛攻でベスト4へ。
初めから押し気味に進めていたのは日本文理。前の試合20安打の勢いそのままに毎回チャンスを作り、後半の長打で勝負を決めた。
立正大淞南も中盤までは持ち前の粘りを見せて一旦はリードも奪ったが、6回の勝ち越し点追加点をワイルドピッチで与えてしまったのが痛恨。その後は堪えきれなくなったように失点を重ねてしまった。やはりミスは流れを変える。
立正大淞南はインフルエンザでついにキャプテンまで不在で戦わなくてはならない中、持ち味を十分に発揮したがついに力尽きた。
日本文理は3試合で50安打。ここから先は連戦で打つチームが有利なだけに楽しみ。

黄昏色の詠使いX 夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)

黄昏色の詠使いX 夜明け色の詠使い」細音啓富士見ファンタジア文庫
黄昏色の詠使いX  夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-10 黄昏色の詠使い 10)

“わたし、キミが助けに来てくれるのを信じてる”
名詠式の秘密や、世界の成り立ちなんて関係なかった。クルーエルさんが僕を守るために、世界から消えてしまったから。今度は、僕が彼女を迎えにいく。クルーエルさんが調律者〈ただそこに佇立する者(ミクヴェクス)〉へと還り、名詠式は世界から失われた。世界中が混乱する中、アマリリスが残した手がかりを元に、ネイトはセラの塔へと向かう。目的はただひとつ。この世界に、クルーエルを取り戻すために。
互いに求め合う少年と少女は、再び出逢えるのか? 詠う召喚ファンタジー、“これが、君のもとへ続く詠”。


バ、バカップルがおるw
でもこの二人なら許せる。
これまで苦労に苦労を重ねてきた二人だから、イチャついててもニヤニヤというよりホッとする。前巻の終わりのクルーエルの想いに全力で答えたネイト。そのネイトの強い想いや成長をこれでもかと見せ付けられた後だし。
優しい気持ちを抱かせてくれる不思議なバカップルだなぁ


と、そんな予定通りのハッピーエンドを迎えた最終巻は、この作品の最後に相応しい真っ直ぐなストーリーで優しさに満ち溢れた話だった。特にミクヴェクスの世界のシーンは昭和のアニメのような古めかしさを感じるが、それが驚くほどこの物語に合っている。この物語のここまであった優しさを凝縮させたようで自然と涙が出た。
不満があるとすればシャオの扱いか。アルヴィルやテシエラの戦いはあんなに丁寧に描かれているのに、これまでラスボス然としてきたシャオの出番があれだけだったのは拍子抜け。ネイトがシャオを論破して勝利(クルーエル)を掴むものだと思ってたのに。
でも、何はともあれ二人が幸せそうで良かった。それだけで胸がいっぱい。


優しくて切なくてよく泣かされたシリーズもこれで終わりか。折角だから幸せそうな二人をもう少し見ていたい気もするが・・・。
繋がりのある世界観で新シリーズが出るようなのでそちらに期待。