いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ヘヴィーオブジェクト 採用戦争」鎌池和馬(電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 (電撃文庫)
ヘヴィーオブジェクト採用戦争 (電撃文庫)

超巨大兵器『オブジェクト』が全てを塗り替えたこの世界は、宇宙開発技術採用を巡り熾烈な競争を繰り広げていた。
人生を効率よく生きたい戦地派遣留学生のクウェンサーと、貴族だけど下っ端軍人のヘイヴィアは、上官である和風マニア美女(ただしドS)のフローレイティアにいつも通りこき使われる日々を過ごしていた。
正統王国のオブジェクト『ベイビーマグナム』を操る『エリート』少女・ミリンダの魅惑のお尻に気を取られ、報われる日が永遠に来なそうな彼らに、今回下されたミッションは……姿が見えない謎の超巨大兵器『ステルスオブジェクト』との交戦!?  
氷で閉ざされた南極から、凶暴な軍隊アリに支配されるアマゾンシティ跡地まで、あらゆる戦場に派遣させられる不良兵士二人組の、明るく爽快な近未来アクション……のはずだ!

クウェンサーGJ!
フローレイティアといえば平時でも作戦時でも変わらぬドSぶりが素敵なお姉さんで、今回も9割はその姿だったのに。あの姿を引き出した功績は大きい。慌てふためく姿、特に「どうしようどうしよう」は可愛かったなぁ。
しかしこのフラグの立て方はどうみても上j(ry
それにしても・・・
爽快感が消えたなー
作者の懸念どおり「敵を撃破する爽快感」が薄くなったこともあるんだろうけど、それ以上に悪い癖=説明過多が出たのが最大の原因のような。オブジェクトの装備を中心にキャラの語る説明ばかりを読んでいた気がする。
好みの問題だけど、個人的には悪い意味で趣味の本だった印象。戦争中とは思えない軽快な会話とギャグマンガのようなノリの作戦行動の面白さは健在なだけに、そこ以外の流れの悪さが残念。