いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「レトロゲームマスター渋沢」周防ツカサ(電撃文庫)

レトロゲームマスター渋沢 (電撃文庫)
レトロゲームマスター渋沢 (電撃文庫)

学級委員長・早坂ちひろ。彼女は不良生徒の渋沢を更生させるため、彼がサボりに使う旧宿直室にやってきていた。……はずだったのだが、渋沢が持ち込んでいた旧式の家庭用ゲーム機の魅力にいつの間にかずっぽりハマった彼女は、今では放課後単にゲームをするために足しげく「隠れ家」へと通うようになってしまった。堕落の一途をたどる委員長の《レトロゲーム師匠》に就任した渋沢は、ゲーム初心者の彼女による質問攻めにげんなりしつつ、導き方(?)を模索するが……!?
優等生の真面目堅物(+天然)美少女と、能天気不良生徒の、ゆるゆる青春ゲームラブコメディ登場!!

ファミコン回顧録+委員長との秘密の逢瀬的ラブコメ


まず、レトロゲーのチョイスが素晴らしい。一部の年齢層には。
20代後半から30代前半でファミコンで遊んでいた人ならおそらく半分以上はやったことある作品で、単にそのソフトが懐かしかったり、苦戦しているところに身に覚えがあったり、当時の画面が脳裏に浮かぶ。また、それをゲームが苦手な女の子が一生懸命プレイ姿を想像すると、なぜだか萌える。
その女の子・委員長がなかなかの萌えキャラ。
委員長モードしっかりした様子とゲームモードのボケボケ具合のギャップは、かわいい生き物と称するに相応しい。そのかわいい生き物を眺めたり、一緒に遊んだり、からかったりして愛でるのは楽しく、小動物っぽい委員長と気のいい悪ガキ・渋沢の会話はラブというより微笑ましくて、ほんわかした気分になる。
ラブは薄く笑えるコメディでもないが、2つの要素がツボでゆる〜い空気が心地いい個人的にはヒットなラブコメだった。

第93回選手権 第7日

第1試合
東京都市大塩尻(長野) 3−6 明豊(大分)



明豊が見事な集中打。4回5回とチャンスをつぶし嫌なムードになりかけたが、6回は3番稲垣がスリーベースを打つと波に乗り、6安打(4長打)で一挙6点をいれて一気に試合を決めた。
東京都市大塩尻も終盤ようやく明豊・高尾を捕えて8回に1点、9回に2点返したが、さすがに反撃が遅かったか。




第2試合
智弁学園(奈良) 2−1 鶴岡東(山形)


打力のチーム智弁学園の一方的なゲームになると思われたが・・・。
鶴岡東のエース佐藤が武田勝(日ハム)似の変則フォームで智弁学園打線を翻弄。5回の2点だけに抑え狙い通りのロースコアゲームに持ち込んだ。しかし、その上を入ったのが智弁学園の2年生エース青山。被安打5失点1の完投で鶴岡東を退けた。
ノーエラーで四死球も少ない締まった好ゲームだった。




第3試合
横浜(神奈川) 6−5 健大高崎(群馬)(延長10回)


土俵際で踏ん張った横浜が辛くも勝利。
横浜は例年のような強さは感じられなかったが、鍛えられた守備と四死球の少なさが勝因か。
健大高崎は0−5から6回の集中打で一気に追いつき1回戦に続く逆転劇かと思われたが、その後のチャンスは横浜の堅い守備に阻まれた。そして最後は唯一のエラーを得点に結び付けられ終戦




第4試合
金沢(石川) 4−2 聖光学院(福島)


金沢・釜田と聖光学院・歳内、好投手同士の対決は期待通りの投手戦に。
しかし、それに水を差したのが守備。4回裏、聖光学院が相手ショートのエラー2つをきっかけに先制すると、直後の5回表は金沢が、こちらもショートのエラーを皮切りにエラーに限りなく近いヒットなどで2点取って逆転。さらに8回、金沢がライトのエラーから2点追加して試合の大勢が決まった。
歳内は2試合で30三振と力を見せたが報われなかった。