いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「キュージュツカ! (1)」関根パン(ファミ通文庫)

キュージュツカ!1 (ファミ通文庫)
キュージュツカ!1 (ファミ通文庫)

魔王封印のために創立された『ダミニチュア戦士養成学校』。この春、その『弓術科』に入学したわたしことミカの冒険に満ちた学園生活がまさに幕を開け……ってアトラっ、弓をそんな風に使っちゃダメ! ヌンキくん、弓術にクロスボウは反則だよっ。あぁっパルちゃんも的を爆破しないで! はぁ……こんなわたしたちは、弓術科です。魔王復活まであと50年。凪の日々を油断と隙だらけで送る、斧よりマシなキュージュツカ! SSS仕立てで開幕!!


2ページ1話の四コママンガ風小説のファンタジー版。
ファンタジーと言っても魔王復活まではあと50年もあって現在は至って平和。弓術科は校内六学科の内下から二番目の生徒数で競争もなくゆるい空気。と、緩み切った雰囲気で送る日常系。
もう一つの特徴はツッコミの不在。性格が真面目なミカ(主人公)やカホンが時々ツッコむことはあるが、その二人も基本はボケなので、話がボケ倒して終わることが多い。それが何とも言えないまったり感を醸し出してゆるい雰囲気に拍車をかけている。まあ、このページ数で毎回律儀にツッコミを入れてたら忙しない漫才みたいになりそうか。
また、キャラの描写も弱点や欠点をコミカルに強調するのが上手くて把握しやすく、序盤から話にスッと入っていける。
難というほどでもないが、生徒たちよりも先生たちの方がキャラが濃くて生徒たちが食われてる状態なのには少々苦笑。
凄く面白いというわけではないけど、そこそこ面白く読んでいてまったり出来るのがいい感じ。



最後のはパラボラの六つ子兄弟は各学科に一人ずつフラグかな。