いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第94回選手権 第8日

第1試合
作新学院 19−3 立正大淞南

もうやめて! 立正大淞南のライフは0よ!と言いたくなるほど作新学院の打線が爆発。
三番四番の連続ホームランで先制すると、6回から毎回得点で19安打19点。クリーンナップの破壊力がハンパない。



第2試合
桐光学園 7−3 常総学院


桐光学園松井が5失点も2試合連続の毎回奪三振で19個。これも歴代2位タイじゃない。これは本物か?
常総は前半の守備の乱れが痛かった。
30分ほどテレビで観たが……桐光のセンター下手すぎワロエナイ。奴のせいで2失点は増えただろ。



第3試合
浦添商 6−1 滝川二


初回に先制した浦添商が一度も流れを渡すことなく快勝。
滝川二はセンターの無理なダイビング(結果、限りなくシングル+エラーに近いランニングホームラン)が試合を決定づけてしまったような気がしてならない。3回であのプレイはないよ。



第4試合
天理 6−2 鳥取城北


全く強い感じがしないのに何故か2回も勝っている天理。
飛び抜けた選手がいない方がチームにまとまりがある?

「空に欠けた旋律」葉月双(GA文庫)

空に欠けた旋律<メロディ> (GA文庫)
空に欠けた旋律<メロディ> (GA文庫)

「魔女さんのことが、好きです」
百年以上前から泥沼の戦争が続く世界。レイは単騎で敵を撃墜し続ける銀色の魔女、クッキィに恋をした。
彼女への憧れから士官学校を卒業後、パイロットとしてクッキィのいる基地へとやってきたレイ。
配属早々の戦闘のさなか、敵軍のエースに撃墜されたクッキィを救うため、レイは戦線を離脱する。
ところが戦域から離れた場所で、死を望んでいるかのようなクッキィの言動に、思わず告白してしまう。
そんなレイに、クッキィは銃口を向け、甘くささやく。
「世界を変えてみない?」
絶望的な世界のなかで、疾走する空戦と恋の旋律。

生き残った人類は極一部、なのに終わらない戦争、百年以上戦い続ける死なない英雄。狂った世界で狂ってしまった少女たちの激情の物語。 



汚れきった世界で眩しく光る、醜くも純粋で狂っていてるが綺麗なもの。そういうものを書きたかったんだという想いは十二分に伝わってきた。そこにロボットアニメ、百合などの趣味要素を組み込んで、設定などの細部よりもシーンの美しさにこだわって書かれている。脱力系のネーミングセンスが世界観と全く合ってないのが玉に瑕だが。
こういう書きたいことのはっきりした趣味の本は嫌いじゃない、というより好きな部類なんだが、一点だけどうしても受け付けないものがある。
それは狂った最たる主人公・レイ視点の一人称の地の文がかなりポエミィかつ支離滅裂で読むのがしんどい。おかげでレイの思考の勢いが増すほど「何言ってんだ?こいつ」と読み手はどんどん冷めていく。
各要素は良かったので、もう少し地の文が簡素な文章ならと思わずにはいられない。