いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「カンピオーネ! XV」丈月城(スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 15 女神の息子 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
カンピオーネ! 15 女神の息子 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

アイーシャ夫人の開けた『通廊』で古代ガリアに飛ばされた護堂、エリカ、恵那。
その地で出会ったカンピオーネ、ウルディンを激闘の末退けた護堂は、同じ時代に来ている剣の王・ドニを止めるため再び戦いに赴く。戦いの最中に新たなまつろわぬ神と出会う護堂。運命に導かれし邂逅が、神殺したちに史上最大の危機をもたらす…!!


古代編下巻。
前回登場のカンピオーネアイーシャ夫人。前の巻だけでもはた迷惑な人だとは思ってはいたが、これほどまでとは。
天然ボケに似非平和主義者、ドニと護堂の悪いところを掛け合わせたような人物だった。しかも使う権能はどれもこれも制御不能というおまけ付き。何ですか?その不細工なジ○ング。正直、戦いバカのドニが可愛く見えるレベル。
そんな歩く厄災に当のドニと護堂が加わったらどうなるかは火を見るより明らか。古代人の皆さん逃げて!……まあ無理なんですけどねw
そんな感じで三馬鹿が古代の世の中と歴史を引っ掻き回す混沌とした展開だったのだが、後半は一転ピンク色。
祐理とリリアナが登場してからのキスラッシュは流石このシリーズ。
前回の不在の穴を埋めるように二人とさんざんイチャコラしただけでも羨まけしからん話だったのに、その後まさかほぼ素の状態で7巻の再現をしてしまうとは。(しょっぱい翼竜描いてないでここの挿絵プリーズ!)
ついに場の雰囲気じゃなくて素で開き直りやがってくださいましたか我らが王は。これは今後のそういうシーンの増量に期待大ですな。
最終盤の決戦、どさくさまぎれのドニとの再戦にラスボスとの前哨戦が尺不足で忙しない感じになっているのが少々残念だが、ラスボスの顔見せありキス+護堂の開き直りありで、ボリュームがあって満足な巻だった。