いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「お兄様でも計算違いはあるのですね」

回転寿司は近未来だった\(^o^)/ 何あの高性能ベルトコンベア。こわw
今の外食産業はチェーン店だとタッチパネル式の端末が当たり前なんだろか。
小さい子がいなければチェーン店に入ろうとは思わないから、全然縁遠い世界だった。そもそも外食が年に片手を越えないから、それ以前の問題かも。

「魔法科高校の劣等生 (25) エスケープ編 〈下〉」佐島勤(電撃文庫)

魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編<下> (電撃文庫)
魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編<下> (電撃文庫)

十三使徒の戦略級魔法に襲われた達也と深雪は辛くも生還を果たす。だが、水波は、かつて同じようにして達也を守った穂波のように生命の危機に立たされてしまうのだった――。
そして、守るべきものと、自らの望みのためパラサイトという禁断の力を求める光宣。
彼の選択は未来を揺るがすのか―!?達也と光宣、規格外な二人の魔法師がついに対峙する。
そして、同じ頃、スターズではリーナ暗殺を目的とした叛乱が勃発!?
魔法師の未来は如何に――物語はクライマックスへと、突き進む!!

下巻になって盛り上がるどころか萎んでしまった。上巻は盛り上がりはなくても話のスケールは広がっていたのに。
ディオーネー計画とそれに対抗するESCAPES計画を軸に話が進んでいたはずが、両方早くも過去の話題になり、そこに再燃してきたのがパラサイト問題。いや、上巻でそういう伏線は貼られていたから、展開的には無理はないのだが、二つの計画と絡めて話を膨らませると思っていたので、二つ共に追いやられるのは予想外。話も宇宙規模から個人の問題に降りて来て、一気にスケールダウンした感が否めない。しかもここに来て10巻の話題の再登場って、人気シリーズにありがちな引き延ばしのようにしか感じないのは私だけなんだろうか。
それでも達也に活躍の場があれば、もう少しマシな感想になっていたんろうけど……。
珍しく苦戦した対光宣戦は殺したくないから本気を出せないってだけで、燃えるバトルシーンではないし(しかもあとがきによると光宣がラスボスらしい。弱すぎないか?)、上巻の最後に若干の緊張感を与えてくれたベゾブラゾフも今度は簡単にあしらわれ、盛り上がる要素がない。
唯一緊張感があったのはリーナの逃走劇くらいだが、これもUSNAが本気でお笑い無能集団だったことへの苦笑の方が強くて、なんだかなー。
そう、この巻は本当に「なんだかなー」とばかり思っていた。
シリーズ一番の売りである達也の活躍を縛り、深雪とのイチャイチャを控え、今度は話のスケールアップを逆噴射。作者は小説で縛りプレイでもしてるんだろか(^^;