セミナーへ行ってきた

柄にもなく六本木ヒルズへ行き、ウィルコムの八剱社長の講演、WILLCOM逆転の戦略〜新たな事業展開を聴きに行ってきました。会場の印象としては、ヒルズ族のお勉強会と行ったところ。隣の人はドコモの携帯のようだったし、あまりPHSファンの方はいらっしゃらなかったのかな。

はじめて見る八剱社長の印象は、凄いの一言。物腰は穏やかだし、講演での話すスピードは観衆の事を考えているのか、メモが取りやすかった。会社の隅々、細かい数字まで頭に入れており、さすが躍進している会社のトップは凄いなと思いました。

せっかくなので私も質問してみました。公の場で発言するのは久しぶりだし、緊張してどもってしまいましたので、内容は保証しません。

Q.コアモジュール(W-SIMの事)の仕様は一般に向けて公開する計画はあるのですか。
A.フォーラムを通して公開することになっております。フォーラムには一般個人でも参加できます。いくつかカテゴリがあり、一番下のカテゴリには無料で参加できる予定です。一般の人にも門戸を開くことを考えています。

と、このような事を仰っていました。自作派のユーザーの方も注目ですね。


あと、メモを箇条書きで。

・大学を出た頃に、教授から推薦をもらえなかったので日本IBMに入社した
外資系に入って意外だったことが二つ。アメリカ人はプライベートはフランクだが、ビジネスでは上下関係が厳しい。ボスの言うことに反論はしない。ビジネスではむしろ日本の方がフランク。
・アメリカ人は建前と本音がハッキリしており、あまり本音を言わない。日本人は意外と本音が分かりやすい。
・カーライルは世界中で3兆円を運用しており、今年のリターンが6000億。
・カーライルはDDIポケットを100%欲しがったが、稲森さんが京セラを説得
PHSのテクノロジーは十五年前にNTTが作った
・アメリカの複数のキャリアがローカルで音声定額を実現していたため、「世界初の音声定額」とは名乗れず、「日本初」となってしまった。
・音声定額の効果は、現在の半分から三分の一というのが当初の予測だった。
・音声定額のCMは五月まで。六月以降はCMをやっておらず、現在の加入増はCMの効果とは無関係。
・当初は2台セットで買うお客さんが多かったが、最近は1台買いも多い。ウィルコムユーザーが周りに増えてきたと考えている。
・音声定額で、ウィルコムから非ウィルコムへの通話も増えた。
・台湾のメーカーが実現していたため、3.7インチ液晶も「世界初」と名乗ることができなかった
PHS方式の海外展開は、マイクロセル故のアンテナ数の多さが問題というわけではない。固定線がないのが問題。固定網の普及率がカギである。
・ガラガラにPHSを付けて、いつでもお孫さんの顔が見られると言うサービスも真剣に考えている
・データをヘビーに送信できるのがPHSの強みである。
PHSは世界共通規格だが、アジア中心で普及している。何故かというと、ヨーロッパではPHSに類似したサービスがあったが、ダメになった。韓国でも同様に、PHSに類似したサービスがダメになった。
・ソフトウェアの開発が間に合わず、基地局のハードとソフトを分割せざるを得なかったが、それが結果的に強みになった。細かいアップデートが可能となっており、現在基地局のソフトウェアのバージョンは35まで達している。
LOVE定額はいい施策だと思うが、ペア利用の次のステップまで進めないのではないか。
・アクセスチャージは今後上がる可能性があると考えている。
・中国とのローミングだが、中国ではPHSは携帯電話ではなく、固定電話の延長線で考えられている。同じ中国国内でも、違う地域へ行けば電話することはできない。同じ国内でさえ通話できないのに、海外とのローミングなんてとてもとても。

個人的に取ったメモなので、皆さんのお役には立たないでしょうが、まぁこんな所。