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シュタゲ映画感想

紅莉栖の行動に納得できない。

岡部を救いたいという意志を捨てるきっかけが、まゆりに止められる所と、ただの一度過去改変に失敗しただけで絶望してしまう所だが、あまりにも思いが弱いと感じられた。それなのに、ラボメンが思い出した事で、救いにいき、また唐突に大人のキスでこども岡部を焚き付けたとする内容は、時系列設定としては面白いが、行動原理に違和感を感じて、一度否定的な目線になってしまうと、これまんま「笹の葉ラプソディ」じゃないか!と感じてしまう。

存在が消滅のくだり(まどマギ)居場所が無くなる(部活系やラブライブ)、大人のキス(ミサトさん)、幼少の思いが過去改変が原因(ハルヒ)とどこかで見たネタオンパレードなのに見せ方が駆け足過ぎて、それキーワード言いたいだけじゃない?みたいに感じられ、物語に没入できなかった。

こうなってしまうと、前半の紅莉栖萌え展開も、それ萌えキーワード言いたいだけじゃない?と感じられ、全体的に胡散臭い作品との印象になってしまった。

観測者とは傍観者ではなく、その責任を受け止めながらも、世界の意志と戦う意志を持った者というのがシュタゲのテーマだが、紅莉栖の行動と思考の変化が上手く表現出来ていない。あくまで科学者足らんとするも矛盾を持っていると、プロットにすると聞こえが良いが、そこが尺が短い為かお話として表現できていない。

消失では、キョンハルヒを取り戻す為に長門の意志を潰す選択をした。
まどかが消滅した世界で誰も覚えていなくても孤独で世界を守るために戦い続ける事を決めたほむら。

さて世界の選択とは一体何を選択したの?そんな印象しか残らない作品だった。