シルヴィア

新潟に行ってきた。
4メートルの豪雪に埋もれる新潟だが、目に見える被災の傷跡は特に見当たらない。ただ、人がいないということを除いては。
雪に囲まれ、温泉に浸る。時間の流れさえも止めてしまうひと時だった。
ひさしぶりの友人たち。変わらない笑顔と空間。ありがとう。

名声と情欲のあいだ

『sylvia』(邦題:シルヴィア)
製作:2003年 イギリス/アメリカ 配給:ザナドゥー、エレファントピクチャー 製作:アリソン・オーウェン 監督:クリスティン・ジェフズ 出演:グウィネス・パルトロウダニエル・クレイグマイケル・ガンボンブライス・ダナー

死後、ピュリッツアー賞を受賞した伝説の女性詩人シルヴィア・プラスの半自伝的作品です。
正直つまらない。たしかに恋人、母としての自分と作家としての自分との葛藤に苦しむシルヴィアの姿はよく描かれていたと思います。でも、それだけです。シルヴィア・プラスという人がいて、その半生をただ映像化した感じです。
私は映画というものは、ドキュメンタリーでない以上、少なからず印象的なシーンや斬新なカメラアングル、心踊る展開があっていいと思います。そんな私なんで、こういう映画を見るとどうしても「これっ、映画にする意味あるの?」といった感じがしてしまうんです。
それにしても、やっぱり恋路と成功というものは相容れないものなんですかねー。
グウィネス・パルトロウは相変わらずステキです。でもちょっと老けた?1・5点。

「わーたしがミュージック♪」

コーラスライン劇団四季 演出:浅利慶太/マイケル・ベネット 出演:加藤敬二/高久舞/八重沢真美/村中ちえ/吉沢梨絵/田邊真也 ほか

いやー笑いました。涙がでるほどに。このミュージカルは、ブロードウェイのコーラスダンサーのオーディションを受けに来た者達のさまざまな人間模様、といった感じで、別に笑える作品ではないです。でも大笑いしてしまいました。やっぱりミュージカルの感極まっていきなり歌い出してしまうあの昂揚感はおかしいですね。さっきまで普通に話していたのにいきなり「すてきなドライバー♪」と歌い出すんですから。そもそも感情を最大限に肉体で表現するといったそのこと自体が滑稽なんだと思います。私なんかは途中、ダンサー達がイカの大洪水に見えてしまいました。また、舞台がオーディションということもあり、セットも大きな鏡だけで、登場人物の動きの魅力をより引き出たせていたように思います。体と音楽ひとつで歌って踊って。これぞミュージカルといえるものかもしれません。
私は、人とちょっと楽しみかたが違うのかもしれませんが、それでもミュージカルにハマリそうです。