青雲の誌 ご朱印集め 脳の無い猫が歩く
- 作者: 致知出版社,藤尾秀昭
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2011/12/08
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先日、静座の会の指導に参加した折に参加者の方から「致知」(2017年1月号)という雑誌を頂いた。
【公致知出版社式サイト】http://www.chichi.co.jp/
「致知」というのは骨っぽい雑誌で関心があったのだが定期購読での販売なので読む機会がなかった。今回初めて読んで非常に刺激的で含蓄のある内容だった。
相変わらずというか、いつものように眼についたところからパラ読み。
お約束で最初は漫画から…
お坊さん(高僧?)が境内で看板を書いている
「明日から前向き」
立派な法語だと感心していたら駐車場の立て看板で
「明日から前向き駐車願います」
というが全文だった…
閑話休題。「致知」誌(2017年1月号)特集は『青雲の志』。
「青雲の志」とは立身出世の志と国語辞典にあるが、大漢和辞典を編纂された諸橋轍次氏によれば徳を修めて聖賢の地位に到ろうとする志とされる。
クラーク博士の有名な「少年を大志を抱け」も<大志>とは宗教的な志という説もある。
再度閑話休題。
青空に浮かぶ雲というはどのような高みに行っても手が届かない。その届かない雲のような存在を目指して努力すること、言い換えれば理想を求めて生きることが青雲の志であると「致知」の編集者は言われる。至言なり。
私が手にしたの「致知」誌の39年周年号だったのだが本誌編集者によればこの雑誌に登場された多くの先達には3つの共通点があったという。
一つ、学び手厭わず、人に教えて倦まず…学ぶことを好み、学んだことを人に教えることに倦まない。
一つ、命ある限り自分を成長させようとしている。
一つ、一生感動する心を失っていない。
いずれも素晴らしい美質である。
青雲の志をもってそのような生き方をしたいものである。
昨日は兼務寺院にて留守番。
寺務所を開けて早々にお参りの男性が来られた。
どちらからお参りですか?といつものごとく声をかけると埼玉からと言われる。
ねぎらいの言葉をかけようとするとご朱印帖を4冊取り出された。
ご朱印というのはお参りされた方にお渡しするものだが1人で何冊という方がままある。
営利目的でご朱印や軸の朱印を集めて販売されている業者がいるのは有名である。
聞くところによると四国八十八ヶ所には歩き遍路の難所といわれるところがあるそうで、そうした札所の朱印を偽造(!)したうえで代参を生業にしている輩までいるという。
このかたが営利目的でされているという根拠はどこにもないし京都のはずれの山奥で来られているのにご朱印をお断りするというのもあまりに冷たい。ご朱印を書かせて頂いたがなんとなく気になった。
札所のなかには本堂に参拝しないと絶対にご朱印を書かないというお寺もあると聞く。
あるいはご朱印は納経ともよばれるように写経を納めてから授与されるものである。
お写経を奉納されない方には朱印を出さないというお寺もあるという。
そのお寺では納経所に短い経典の写経用紙があり、写経を持参されていない方は備え付けの写経用紙で写経されてから朱印を貰われるという。これはこれでひとつの見識かもしれない。
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地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
- 作者: 久繁哲之介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/07/07
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参拝者が少ないので読書少々。
「秘伝 2015年12月号」(BABジャパン)と久繁哲之助「コミュニティが顧客を連れてくる」(商業界)どちらも示唆に富む内容。
「秘伝」は特集が空手と沖縄武術。
「秘伝」誌で取り上げられている宮平保さんの動画を見たのが、技の冴えが素晴らしい。中国人以外で初めて国家公認武術指導者の資格を取得されたという方で、特に実戦的な技法には眼をみはるものがある。
他にも興味のある記事が多かった。特に身体論研究家でロルファー(ロフフィングという身体調整術の指導家)の藤本靖さんの歩行論が面白い。
身体の意識的にコントロールする大脳皮質を取り除いた猫が四肢を協調させた歩行運動が可能であるという。
歩くということは意識しなくてもできるという点で<本能に組み込まれた運動>なのだという。
歩いたり、横たわった状態で<歩行>を意識すると筋膜に反応が起り体が調整されるとのことで研究テーマである気功や中国武術の“意念”にも関わってくる現象であり、大変に刺激的な内容だった。
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