沙羅の花咲いて・・・(電気料金と原発事故)

赤いバラの南に沙羅双樹の木があります。何年か前に小さな苗木を買って植えました。
平家物語の一節、「沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」の沙羅の花の色が見たくて・・・

気になる「平家物語」の冒頭の前後を書いてみます。


   祗園精舎の鐘の声
   諸行無常の響きあり
   沙羅双樹の花の色
   盛者必衰の理(ことわり)をあらはす
   おごれる人も久しからず
   偏(ひとえ)に春の夜の夢のごとし




小さな白い花で夏椿のことだと知りました。薔薇の季節に咲く一日花です。
去年、植木屋さんに、薔薇を育てたかったら切らなアカンと、伸びた先をバッサリやられました。
薔薇も夏椿もどっちも咲かせたい私ですが、プロにはかないません。
今年、沙羅の木はアーチのカーブに沿って横に伸び、枝垂れるように花をつけています。
左の写真はツボミです。白い蕾を赤い額が支えるように不思議な形をしています。

さて、しばらく、スポーツにふれずでしたが、先週は女子バレーボールが良かったですし(昨日の韓国戦は1-3の完敗だったとか)、大相撲は白鳳の4敗には驚きましたが、荒れる5月場所、平幕同士の優勝決定戦で37歳8か月という最高齢での旭天鵬の優勝は素晴らしかったです。白鳳が直ぐ旗手を務めたいと言ったというのも素敵でした。ダルビッシュアメリカで頑張っています。
そして、サッカー男子。昨日のワールドカップの予選(6月3日)に向けての最終国際親善試合のキリンチャレンジカップ、世界で活躍するサムライたちが戻ってきました。香川、岡崎、長友、長谷部、それに本田、川島、森本、豪華な試合でした。香川の落ち着いた絶妙の1点目、香川、本田、岡崎の2点目と危なげない勝ちっぷり。後半、香川に代わって19歳の宮市、噂の俊足ですが、確かに目で追うスピードがこの人の場合チョッと先の位置まで行ってしまっています。3日が楽しみです。

東京電力の収益状況について、経産省が23日に開いた「電気料金審査専門委員会」で、資料が提出されました。
それによると、「2006〜10年度の平均で、東電は電気事業の利益の91%を家庭や中小商店向けの「規制部門」で稼いだ」とのこと。
「家庭向けなど規制部門に関しては電力会社が独占的に電力を供給する一方、値上げには経産省の認可が必要。ただ、料金は燃料費や人件費などの原価に利潤を上乗せした「総括原価方式」で決められ、電力会社の都合で利益を出しやすい」(日経24日朝刊)
税金と一緒で取りやすいところからゴッソリ取っていた、というわけです。関電に倣って、柏崎刈羽の再稼動が無ければ更なる値上げと同じやり方で脅しにかかってもいます。電力会社のやり方は未だ変わらずです。

ところで、福島原発事故について、[2012年5月23日(水)、小出裕章氏が毎日放送たね蒔きジャーナル」に出演。
福島第一原子力発電所1号機の水位について、原子力安全基盤機構が解析結果を40センチと発表、さらに温度は30度で燃料は浸かっているとしたことに言及しています。] お馴染みの書き起こしブログさんの途中からコピーで引用です。
全文はコチラ:http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65807034.html

<<前略>>



水野「なーんにも状況は変わってないわけですね」

小出「はい。まあようするに、手のつけることができない相手が、見ることのできない場所にいるのですね。それがどうなってるかすらが今はまだわからないという状態です。」

水野「この、原子力安全基盤機構が、こうした状況でも、燃料は水に浸かって冷やされているという推測をするわけって何なんですか」

小出「まぁなるべく、国民、に安心感を植え付けたいということではないかと私は思いますが」

水野「はあ…。ただ、小出さんのみられているようにもう穴を通って下に出てしまっているんだと。核燃料はそこにないんだということになると、もう工程表が、全く、意味をなさなくなるということも無いんですか」

小出「はい。ただ、あの…東京電力にしても、私が恐れているような事態の可能性がゼロだとは思っていない、のですね」

水野「ええ」

小出「ですから東京電力自身も、地下にバリアーを、いわゆる遮水壁というものを張るということは、彼らの工程表にも入っている、わけです」

水野「ううーん」

小出「ですからまあいろいろな可能性を考えながら対処しなければいけないわけですが。私自身はとにかく環境の汚染を少しでも減らしたいので、遮水壁の工事は早急にやるべきだと。去年の5月から言っているのですけれども

水野「もうずうーっとおっしゃってるんですが」

小出「はい。残念ながらそうはなっていないのです」

水野「ならないままですね。」

小出「はい」

近藤「小出先生、本当に、あの、どういう状態になってるかっちゅうことの、その知るすべっちゅうのは、これ、ずっと無いんですか?」

小出「え……今壊れているのが、火力発電所であれば、簡単なんですよね。見に行けばいい、んです」

水野「ううーん」

小出「え…でも原子力発電所の場合には、相手が放射能であるがために近寄ることが、できない。え…人間が近寄れない目でも見えない場合には、何がしかの測定器でそれを推察するしかないわけですが。」

水野「ええ」

小出「こんな事故が起きるなんてことは全く考えていなかったので。測定器すらもともと配置もされていなかった

水野「ああ」

小出「のです。ですからまあ曲りなりに、え…ところどころにあった測定器の、値を、見ながら、計算をしてみたり推測をしてみたりしているわけですけれども。それが本当に正しいかどうかということは、やはりわからない、ということになってしまっているわけです」

水野「火力発電所だったら事故はどこかで収束しますけど」

小出「必ずそうです(苦笑)」

水野「原発は、今も事故はだから、ある意味続いている、」

小出「そうです」

水野「近寄ることもできないという」

小出「そうです」

水野「そこですね、」

小出「はい」

水野「大きな違いが」

小出「はい」

水野「はい。わからないということが最大の、まあ、恐ろしいことなんだと、いうことを今日も、まあ知らせていただきました。どうもありがとうございました」

小出「はい。ありがとうございました」

水野「京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんに伺いました」

=====(文字おこし、ここまで)