caprinのミク廃更生日記

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WF2008冬行ってきた その2:初音ミクとか

 やはり今回のワンフェスで一番熱かったのはみっくみくか!? 今回ペース配分を見誤ってしまったので、だいぶ見逃していると思うのだけど、自分が撮影した分の初音ミクは全てアップしてみる。どのディーラーさんのガレキも造形の解釈でいろんな個性があってなかなかに楽しい。特にツインテールの造形なんかは、初音ミクのキャラ記号として最も重要なだけに、髪の分量を多めにするのか、カールさせるのか、それとも絞るのか広げるのかなど、その差異は見ていておもしろい。初音ミクの公式絵の少なさが逆に良い方向性にいったのだろうなあ……。

 そして、その反面、初音ミクに限っていえば、版権元のクリプトンの版権許諾が厳しかったり遅くなったためか、急に出典を取り下げたディーラーさんや、抜いている時間が無く数を用意出来なかった、または造形や塗装を最後まで突き詰められなかったディーラーさんがいたのはかわいそうだった。ただまあ純粋に音屋だったクリプトンが同人やガレキに疎かったのはしょうがないし、これから改善していこうという流れは確かにあるので、次回はもっと余裕があって質・量共に盛況になること願いたいな。個人的にはFSSみたいに下手にうまい原型師だけを囲って蛸壺化するより、「規制はより緩やかに、でもエロは絶対駄目よ」あたりに落ち着くとうれしい。

 そして、次回ワンフェスでは、鏡音リン・レンも登場してくるだろうし、他にも先輩のKAITOMEIKOなんかが出てくると、Vocaloidシリーズのフィギュアももっと盛り上がりそうだ。これらの読めない展開も楽しみだ。

 ディーラー名・リンクなどは分かり次第、更新していきます。


ねんどろいど 初音ミク (Good Smile Company)




初音ミク (onz)
 髪のグラデーションが美しい初音ミク。表情もかわいい。




初音ミク (三条獅子)
 髪の毛がちょっとソリッドな感じでツヤツヤの服がいい。はちゅねミクはオプション!?




はちゅねミク (熊猫工務店) / A24-14
 ぜんまい可動タイプ!?もあった。動くぞ、こいつ……。




初音ミク (はるきこーぽれーしょん)
 キーボードを持ったミク。




初音ミク (清水屋本圃/造型部)




初音ミク (竹節堂) / B46-6




初音ミクPinky S/T版 (TEAM・AGYOW)




初音ミクPinky (だぶる・けーおー!) / A23-05



初音ミクDoll (天使の吐息)

グッスマの初音ミク PVCフィギュアも登場 『WF2008冬』 (AKIBAHOBBY)

http://akibahobby.net/2008/02/wf2008f_pvcmiku.html


■関連リンク ワンフェス2008冬レポート01【初音ミク編】 (ねころぐ)

http://necolog.moe-nifty.com/neco/2008/02/200801_bbc5.html


■関連リンク 【WF08冬】ワンホビブースでみっくみくな情報GET! (とれたて!ほびーちゃんねる)

http://hobby-channel.net/content/view/4220/68/

クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(3): 初音ミクが開く“創造の扉” (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/25/news017.html

 「こんなことが世の中に起きていること自体、奇跡だと思った」――同社の伊藤博之社長は言う。「みんなで作って公開するというムーブメント自体が、ありえないほどすばらしく、可能性に満ちている」

 公式では考えられない「ミク像」もできていった。ミクのデフォルメキャラ「はちゅねミク」の登場、「ネギを持っている」という設定――ネットの誰かによって作られた新しいイメージがみんなに受け入れられて急速に広がり、それを起点にまた、創作の連鎖が起きる。

 「はちゅねミクは、いい意味で初音ミクのイメージをぶち壊してくれた」と初音ミクの企画を担当した同社の佐々木渉さんは話す。「『創作ツールとしての初音ミクは何でもアリだと直感してもらえただろう。可能性が思いっきり拡散して、本当に良かった」

 「有名人ではなく、地下鉄で隣に座っているような人が、自分の恋愛など柔らかい部分をストーリーにつむいでいて、すごくリアリティがある。プロが『うまくもうけよう』とか『次のシングルはこうしないと』と意図するような世界とは関係なく生み出される、プリミティブなものを感じる」(佐々木さん)

 一般のCDなどと異なり、ミク作品は作ってすぐにアップでき、その直後から評価が寄せられる。ニコニコ動画ならではの速度で、作り手と受け手を、半リアルタイムでつなげていく。「完成から時間が経過していない、思いが込められたコンテンツは、たとえ荒削りでも、じかに気持ちを感じられる気がする。この“気がする”がすごく重要だと思う」(佐々木さん)

 “音専門”だった同社が、初音ミクを通じて思いがけず出会った、音楽以外の同人創作文化。その豊かさに驚き、応援していきたいと思いながらも、心を痛めたり迷ったり、とまどうこともある。

 例えばミクを使った18禁コンテンツの扱い。ミクが“脱いで”いる絵を入れた抱き枕や、ひわいな歌詞の楽曲、同人誌などは規約違反で認める訳にはいかない。「初音ミクが好きな小学生や幼稚園のお子さんが、Webでミクをたどってエロ同人に行き当たったりすると……」(佐々木さん)

 フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル 2008」(2月24日開催)では、「ミクの2次創作フィギュア出展審査基準が厳しすぎる」と個人クリエイターから悲鳴が上がった。「創作申請があまりに大量で、多少辛く評価した側面はあった。そこまで厳しい条件になっていたとは気付かず、ユーザーさんには悪いことをした」(伊藤社長)

 「権利ガチガチで固めて既存ビジネスに乗ることは、よっぽど経営が危なくならない限り考えない。ビジネスチャンスは相当捨ててると思うが、もうけに走るとやりたいこともできなくなる」(伊藤社長)

 安易なキャラビジネスはミクの寿命を縮め、ユーザーのやる気をそぎ、せっかく盛り上がっている創作文化に水を差す。「2次創作物を集めて売るのも一時的なビジネスにしか見えない。一時的なものを一生懸命やっても、“祭り”が終わったら終わる」