せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

  • 茄子と合い挽き肉の中華味炒め
  • ごはん
  • いか塩辛
  • ビーリーフのでっかく(略)味噌汁
  • きゅうりのぬか漬け(ややヤバ)

アウトドアで本読み。今日は風が強かった。寝そべって地上すれすれに保持した本をめくる分には別にうっとうしくもなかったのだが、やがて木立がザアアアアア……とまるでにわか雨が降りだしたような大きな音を立てて絶えずざわめき、どうにも集中できない。
諦めてコーヒーショップに赴きそこへ腰を落ち着けるも、今度は隣の席の家族連れの会話が妙に気になって身が入らない。目だけは字面を追って、ページをめくる手もそれについていくのだが、内容が頭に入ってこないのであわてて覚えているところまで戻るという、なんとも情けない状況であった。うーむ連休ボケ。
にんにく油で合い挽き肉を炒め、輪切りの茄子を投入。中華味味のスープの素を入れてやや多めのお湯で溶かして蒸し煮にし、塩と醤油で味を調え片栗粉でとろみをつけてかんせーです!甘辛味噌でこってり味にするには、今日は少し暑いので、これで。

ありゃーその発想はなかったわ

今読んでる本に、古代の有力者たちがでっけえ古墳を作る代わりにりっぱなお寺を建てるようになっていったみたいなことが書いてあった。あーそういわれればそうなのかなあ。全然気がつかなかったですよ。

聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか (角川ソフィア文庫)

聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか (角川ソフィア文庫)

あと面白いと思ったのは、推古天皇の国風諡号*1。前々から見かけるたびに不思議な名だなあと思いつつその意味についてはあんまり記憶に残らなかった。「豊御食炊屋姫」って書いて「とよみけかしきやひめ」と読む。っていうか漢字だけ見せられても俺には到底読めねえ。古代史の本は難解な人名に初出のもののみならず全部振り仮名振って欲しい、と思うわがままな今日このごろの俺であります。

これを「料理が上手なお嬢様」といった一般的な意味に解するのは間違いであろう。推古の大王としての正当性の根源を示しているのがこの諡号なのである。

ここだけ読むとつい笑ってしまうんだけども、なんでも夫の敏達天皇亡き後、その殯*2、特に共食の儀礼に深く携わったことで彼女がよりいっそう権威を増したということが表されているというんだな。王やその一族が死ぬことを日本書紀でも「崩」と書いて「かむあがる」と読ませたりするけども、死んだ大王は「上あがる」または「神上がる」で、まさに天に帰って神となる、ってことなんだなあ。で、天にお帰りになる前に、地上でともにすごしたパートナーと、ご飯を食べるという儀礼。神様と同じ釜の飯(かどうかは知らないが)を食べる、というのは確かにものすごく神聖で、やたらめったらな人には出来ない儀式だなあ。というか実際、何を食べたのだろうか。とっても気になりますぅ。

*1:死後につけられるいわゆる贈り名。「推古」も贈り名だがこちらは漢風諡号、というらしい

*2:もがり。古代の葬礼において、本葬前のかなり長い期間にわたって行われるそうだ