出演(ゲスト)
感想
原作はとてもとても面白かったけど、いったいどうやって映像化するんだろう? と思った。で、ああいうやり方にしたわけね。なるほど。まあ、可もなく不可もなく、といったところか。
「掟」の方は、本格推理小説の掟というより、テレビのサスペンス・ミステリードラマの掟、といった方がいいような気もするが、本作自体がテレビドラマなので、当然のアレンジなのかも知れない。ただ、ドラマの「掟」やその揶揄は、さほど珍しくはないので、いささか斬新さに欠けるといえなくもない。
原作は、森野作蔵の殺人事件のあと、続く事件をすっとばして、いきなり天下一大五郎が謎解きをする場面になるが、ドラマでは第二の事件、第三の事件もきちんと描いており、その謎解きもそれなりに筋が通っていた。特に、最後に天下一が明かす辰哉と小枝子の関係は、ちょっと意外で、見応えがあった。
ただ、最初の事件で、密室のトリックもそうだが、なぜ犯人が密室にしたのか、何の説明もなかったのは残念であった。
で、僕としてはそれなりに面白かったから来週もまた見ると思うが、これ、原作を知らない人は、見ていて、いったいなにをやっているのか理解できたのだろうか?