エジプトといえばそりゃもうピラミッドとか

chikabo2006-08-27

この旅の一番の見所のピラミッド観光に参加する。これはツアーにみっちり付いているので仕方がない。いや、結果的にはツアーでよかったと思う。ピラミッド同士は結構離れているし、写真ポイントもかなり距離がある。タクシーをチャーターするか、敷地内で観光系乗り物に乗るか、自分で歩くしかない。どれも良くて英語、悪いとアラビア語で交渉する必要がある。


ホテルからギザ通りをピラミッド方面へ。左手奥からピラミッドが見えてくる。ピラミッドは結構丘に立っており、チケット売り場や入場口からは相当坂を上る必要がある。車に乗っていたので分からなかったが、結構辛いのではないだろうか。左にカーブを切りながら右手にクフ王のピラミッドが最初に姿を現す。「大きい。。。のか?」最初の印象はみなそうではないだろうか。砂漠の中に立っているので、比べる対象がなく、その大きさをよく実感できない。
バスは少し離れた場所に到着。ある程度離れていないと、写真に全景が写らないのだ。簡単な説明の後、10分間の自由時間をくれた。ツアーはこの時間制限がやな感じだ。さっさと全景写真を撮って早速近づいてみる。
む、むううう。近づくにつれ、その異常なでかさを感じることになる。小さく見えた石一つがそれぞれ人の身長ぐらいあるのだ。びっちりと敷き詰められた石の精度に驚く。これを4500年前の人が作ったのか。ピラミッドにパワーがあると思う人の気持ちが少しだけ理解できた。


その後写真ポイントへ。ここは3つのピラミッドが見渡せる場所だ。午前中に行くと思いっきり逆光になる。さらにらくだに乗ってピラミッドと写真を撮らしてもらえる人たちもいた。ここもガイドがいると交渉してもらえて、自分で交渉するよりは安くできるのではないだろうか。いや、ガイドへのバックも考えると安くもないか。ただ、終わった後に追加でよこせとかややこしいことは言われないだろう。


カフラー王のピラミッドへは入ることが出来る。カメラは持ち込み禁止なので写真は撮れなかった。入口は人がすれ違うのがやっとな大きさ。高さはぐっとかがまないと頭を打つ。入口を入ってすぐにぐんぐん下る。しばらく平坦なところがあって、ぐんぐん上がる。ピラミッドの中は涼しいんだろうなあなんて甘い考えを持ってはいけない。ものすごく蒸し暑く汗がだくだくと出てくるのだ。後でピラミッドから出たときは本当に涼しく感じたのだから。
中に入ると結構大きな部屋に出る。同じく蒸し暑いが少しはましだ。奥には実際にミイラが居た石棺がどんと鎮座している。そう、ここは墓なのだ。それを思い出させた。他に何かあるわけではない。単なる石の部屋に石の棺があるだけなのだが、4500年前という想像すらできない過去にここに葬られた人のことを考えると不思議な気持ちになる。


最後に回るのがスフィンクスクフ王のピラミッドの裏をぐるりと入っていくと、そこに鎮座している。意外とちっちゃいという話を聞いていたが、確かにちっちゃい。しかしそれはピラミッドと比べるからで、そんなに小さなわけではない。視線の先にKFCもちゃんとあった。スフィンクスとピラミッド。強い日差。らくだに乗る警官。ここで写真を撮ると、エジプトに来たなあと思わせてくれる。ミネラルウォーターを1本1ドルで売るエジプト人もエジプトらしさではないだろうか。普通は町で買えば1ポンド(20円程度)。


最後にツアーには必須のパピルスお土産屋に連れて行かれて終了。7時半から出て11時過ぎまでだった。ファイブスタークラブのエジプトツアーで午前中ピラミッド観光となっている場合は参考にしてほしい。

ホテルの近くのショッピングセンターで相場を知る

ヨーロッパホテルからピラミッド方面へ数百m行った場所にショッピングセンターがあった。ナイル川クルーズを申し込んでおり、夕方まで時間が微妙に余ったため、近場をふらふらしていたのだ。
やはり観光地じゃないと値段がいい。最初の買い物をここで出来たことで相場がほとんど理解できた。ちっちゃい置物10ポンド、(偽)パピルスのしおり10枚5ポンド、アクセサリー7ポンド。ブラジルのシェラスコ、トルコのドネルケバブにも似たシュマルワという肉の薄切りサンドが3ポンド。
しかし、マクドのセットが25ポンド。なんだこの値段は。ただ、この地区のみ販売のマックアラビアータ。うまい。

エジプトのタクシー

まだ2時間以上余ったので近場のギザのスーク(市場)へ行くことにした。流しのタクシーを捕まえる。英語は通じない。「すーくいるぎざ、いんしゃあっらー」大声で叫ぶと、後ろに乗れとジェスチャーされる。
エジプトのタクシーすげえ。まず、その外観に驚かされる。どのタクシーも例外なくボコボコに凹んでいる。運転がうまいのかどうかわからない。クーラーは絶対に効かない。ムートンを敷いている。猛スピード。割り込む。警笛を鳴らしまくる。窓は開けっ放しなので排気ガスで死ぬ。そして、お金を数えない。
何回かタクシーに乗ったが、お金を数えたのは1人だけだ。他は数えずに去るか、数えずにもっとよこせと言うかだ。
カイロ市内からピラミッドまでチップ込みで25ポンドで十分とガイドに教えられ、やはりそれだけ渡していると足りないとわめき散らすのを無視して立ち去っても追いかけてこない。タクシーは降りてから窓越しに料金を払うのが通例らしい。立ち去るためにも必須の知識だ。

スークイルギザでエジプト人を知る。

観光地化されていない、真の地元の市場であるスークイルギザ。明らかに雰囲気が違う。よく知らずにカメラを持ってずんずんと奥に進んでいき、まったく観光客がいないことに気がついた。逆にすれ違う全ての人の視線がこちらに向いていることに気がつく。や、やばい。。。
しかし目に入ってくるものは本当のエジプトの暮らしであった。魚、肉、野菜、果物など食べ物はあふれているし、子供も大人も関係なく働いている。イスラムの格好はしているが女子学生がジューススタンドでジュースを買い、喫茶店では水タバコを楽しみながら、おじさんが談笑しあっている。確かに建物や衣服はぼろぼろだ。しかし何か人としての活気を感じるのだ。
最初は危険かもしれないと考えていたが、それはすぐに消えていった。すれ違う人の視線は好奇心の視線だ。そして声を掛けてくれる人が本当に多い。子供もおじさんも「ハロー」「ウェルカム、カイロ」。きっと他の英語を知らないのだろうが、みな口々にそう言うのだ。カメラを見ると、ぜひ自分達を取ってくれとジェスチャーし、カメラを向けるとみなにこやかに写ってくれる。観光地のようなバクシーシ(チップ)を要求されることもない。写真はパンを運んでいる少年。ちらちらとこっちを見ていたので写真を撮って欲しいのかとカメラを構えたらニコニコしながらポーズしたので。


ホテルに戻るときも、なかなかタクシーを捕まえられず、捕まえても言葉が通じずに乗せてもらえなくて困っていると、見知らぬおじさんが寄ってきてタクシーを止めて目的地を伝えてくれた。にこやかに手を振って見送ってくれた。


今まで2人のエジプト旅行に行った人の話を聞いたことがあるが、エジプト人は嫌いだという意見で一致していた。いったいどんな人たちなんだろうと思っていたが、実際に自分自身で行った感想はいい人達だとなった。観光地には観光客狙いの詐欺まがいの人が多いが、エジプト人の本当の姿はすばらしい人たちなのではないかと思う。

ナイトクルーズでベリーダンス

嫁の希望で完全外国人客向けナイトクルーズに参加。一人70米ドルもする。それでも日本で申し込むと一人1万円なのだから安くはなっている。
感想は簡単に。
ごはんまずい。
ベリーダンスはなかなか面白い。
スーフィーダンスは見ごたえあり。
見ごたえはあった。またタクシーを捕まえなくてはならないことを考えたら70米ドルはまあまあ納得だった。

疲れているのは仕方がないが

ナイトクルーズの帰りのバスで、嫁か完全に寝た。
疲れているのはわかるのだが本当に完全に寝た。
僕がぼーっと帰りの道を眺めていたら、肩にものすごい頭突きをされた。何かと思ったら嫁が寝てたのだ。そしてあれだけの頭突きをしても起きない。元の位置に戻したがしばらくするとまた頭突き。むう。今度は肩の位置にげんこつを出しておいたら、それはもう思いっきりげんこつに。いい音がする。でも起きない。次は肘。あー。いい音がああああああ。でも起きない。
翌朝聞いたら、昨日のバスの中からまったく記憶がないとのこと。バスから降りてエレベーター乗って戻ったことも覚えてないのか。