じじぃの「人の生きざま_232_野依・良治」

野依良治 - あのひと検索 SPYSEE
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科技予算の見送り・削減をノーベル賞の野依氏が批判(09/11/25) 動画 YouTube
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野依良治理事長メッセージビデオ 動画 YouTube
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ノーベル化学賞野依良治教授の業績
http://www.org-chem.org/yuuki/noyori/noyori2.html
野依良治 ウィキペディアWikipedia)より
野依良治(のよりりょうじ、1938年9月3日 - )は、日本の化学者(有機化学)。学位は工学博士(京都大学・1967年)。独立行政法人理化学研究所理事長、名古屋大学特任教授、名城大学客員教授高砂香料工業株式会社取締役。名古屋大学大学院理学研究科研究科長、理学部学部長、物質科学国際研究センターセンター長などを歴任した。日本学士院会員。
【業績】
・オレフィンの不斉水素化(野依不斉水素化反応)などに配位子として用いられるBINAPを開発した。
・Rh-BINAP を用いた不斉合成反応により、メントール合成の工業化を可能にした。
・カルボニル化合物をキラル選択的にアルコールへと変換できる金属錯体触媒(BINAP-ジアミンルテニウム(II) 触媒)を開発した。この触媒は非常に多くのカルボニル化合物に適用可能な汎用性の高いものである。医薬品、農薬、香料などを造る際に、鍵となる不斉合成反応に広く利用されている。本成果がノーベル化学賞受賞に大きく貢献している。

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『現代科学の大発明・大発見50』 大宮信光/著 サイエンス・アイ新書 2012年発行
不斉触媒による水素化反応 野依良治 (一部抜粋しています)
日本人で3人目にノーベル化学賞を受賞した野依良治が化学を志した経緯は、ちょっと変わっている。彼が名門灘中に進学したある日、父親がナイロンでつくられた新製品を披露する発表会に連れていった。「化学はスゴイ。まったく想像もつかないものもつくりだしてしまう」。ちょうど石油化学が発展し、プラスチックが日常生活にキラキラと輝き始めた。さましくそういう時代だった。そこで野依は化学を専攻する決意を固める。
野依は1957年に京都大学工学部へ進学し、4年生で有機化学を扱う研究室に入る。有機化学は当初、生物がつくりだす物質の研究に取り組んでいたが、その後、ナイロン、あるいはポリアセチレンやポリエチレンといった合成化学の研究へと発展していた。
野依は左右が区別できる物質を使って、ある化学反応を調べる研究をする。左右が区別できる物質は、互いが鏡に映して見える鏡像の関係にあり、左右が非対象な物質のことだ。そもそも生命体が動的な平衡状態で微妙なバランスを保ちつつ、生命活動を続けるのは、体の中でいろいろ活動する活性物質が、生体の中に存在するレセプター(受容体)というものにきちんと収まる必要がある。受容体は左右対称ではなく、そこにきちんとはまる物質の左右の区別が重要になる。左系と右系のどちらか一方が受容体にピタリとはまると、よい作用をする。しかし逆向きの分子は受容体にピタ地と収まらず、悪い作用をする場合がある。
左手と右手のように実像と鏡像を重ね合わせることができない分子はキラル(またはカイラル)であるという。右型、左型の区別があるキラルな分子は、人工的に特別な工夫がなく合成すると、左右の割合がそれぞれ50:50でつくられてしまう。ところが自然界では、左右の鏡像異性体の片方だけがあたり前のように生成されている。
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化学反応を促進する金属原子の回りに、左右のつくり分けを制御する有機化合物配位子を配置した不斉分子触媒を使って化学反応を行うと、左手型と右手型とをつくり分けることができる。しかしこの原理の発見は、ほとんど評価されなかった。反応機構が特殊で、一般的でない反応だったのだ。さらに、右と左の識別が55:45にすぎなかったこともある。50:50から少し振れた程度ではっきりいって実用にならない。
野依はそこで、左右をきちんとつくり分ける触媒をつくろうと決意する。幸い野依の発見を、名古屋大学の平田義正が高く評価してくれていた。平田は、世界トップクラスの研究者を続々と輩出し続け、「名大に有機化学あり」と世界に知らしめた人物である。野依もその1人で、平田あってのノーベル賞とさえいえるだろう。
目指すは、金属原子を有機化合物に配位させた形にデザインされたBINAP(バイナップ)の合成である。BINAPは六角形ばかりでできていて非常にシンプル、かつ美しい。野依は、一般性の高い反応をつくり、しかもつくり分けた能力の高い触媒をつくろうとして水素反応に目をつけた。水素化反応は、微細な金属粒子を使って有機化合物に水素を付加する反応である。水素原子はは小さく、クリーンで、安く、きわめて一般的である。成功すれば原理的にもおもしろいし、産業的にも社会的にも非常に活用されるはずだと野依は考えたのだ。そしてついに1978年、BINAPをつくりだすことに成功。この「キラル触媒による水素化反応の研究」の業績により2001年のノーベル化学賞を受賞する。

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