山44: 石鎚山 Part1


2010.12.30



四国よりこんにちは、12月30日のトレッキング記録です。



【 山 】 石鎚山(イシヅチヤマ)

【 所 】 愛媛県西条市久万高原町


大きな地図で見る

【標 高】1,982m

【ルート】石鎚山ロープウェイ08:45→石鎚神社成就社09:20→八丁坂09:55→
夜明峠12:00→二の鎖小屋12:45→夜明峠13:20→石鎚神社成就社15:35→
石鎚山ロープウェイ16:00

【総距離】 約 7.5km

【荷重量】 未測定

【所要T】 約7時間(休憩含)

【バッジ】 取得




は〜雨か・・・


朝7時、上空は雨雲一色。
前日の気象情報で今日は午後から荒れるとは知っていた
し、覚悟もしていたので特に気落ちする事はなかったが…


んー唯一の心配は登頂できるかどうか。
もう景色を楽しみたいとは鼻っから思っていなかった。
ただただ山頂にたどり着きたい…これ一心。(頂)


昨日登山口がある石鎚山スキー場までアプローチルートの
下見がてら行ったのだが、道中まったく積雪無し。
除雪された雪の塊が道の脇に申し訳ない程度の大きさまで
しぼみ何とか生き残ってる様な状況である。
スキー場まではロープウェイで向かう事になり高度差は
約1,000m。


これだけ高度差があれば納得もいくか。


駐車場へ到着。
丁度正面に石鎚山を望む事ができる。
山頂は雪色でガスが停滞していた。
苦い顔をする。


丁度その時駐車場の管理人が現れた。
ナイスタイミング、山の状況を訪ねる。
ここからのルートは石鎚山スキー場から
石鎚神社成就社を越え山頂に至る一般的なルート
となるが、今年の寒波到来は早く例年と比べて
積雪が多い。
成就社からの山道は膝丈のラッセル。
夜明峠からは腰まで沈み込み、二の鎖以降は肩の高さ
を上回ると言う。
まったくもって洒落にならん状態だ。(汗)
ここ数日の間に何組もの登山者が登頂を試みたが
山頂まで行くこと叶わず撤退続きだとの話し。


さぁ、落ち込めど迷うなかれ。
四国まで来て山の「や」の字も触れずに諦めるわけには
いきません。
そんな恐ろしい状態の山でも洗礼されに登ってみようじゃ
ありまんかッ!


準備をする中、ベテラン登山者のおじさんが一人先行して
いった。
「夜明峠までいければいいな…」




・・・(汗)




おじさん、追いついたらラッセルやり合いましょう!(笑)




四国遠征第1登目 石鎚山 08:45時 入山ッ




《管理人のおっちゃん》
「ほー埼玉からきたんか〜」
知り合いが熊谷にいるらしく地理にめっちゃ詳しく
たまげた。
駐車料は500円。



《ロープウェイまでバスが出ている》
しかし歩いても5分とかからないから
荷物少なければ歩いても良い。



《ロープウェイ乗り場》
スキーヤーとボードをする人以外
見当たらない。
「へ〜埼玉から来たの〜(雑談)」



石鎚山スキー場到着 成就社を目指す》
圧雪されているから移動に苦労はない。



相変わらず相方の足の速さには度肝を
抜かれる。(笑)




石鎚神社成就社》
信仰の山 石鎚山
初詣には雪など関係なく大賑わい。
今日は関係なくうって変わって静まり返っているが…



《登山道へ》
ここからはもう完全な山道。
気が引き締まる。



心配された道状況も、先行したおじさんを含め
過去撤退された方たちのおかげでトレースは完璧。
ラッセルも必要ない。
大変助かった。



《八丁》
成就社からこの八丁まで約100mの下りである。
ここからは山頂に至るまで徐々に高度を上げていく
形に。



スノーシューだと歩きづらくなったので
アイゼンへ変更。



《試しの鎖》
写真右方向へ向かえば石鎚山最大級のクサリ場を楽しむ
ことができる。
無論本日出来るようなレベルではなく迂回路を進む。



片側は急斜面な箇所が多く、落ちれば大変なことになって
しまう。
慎重にいこう。



《前社森の避難小屋》
試しの鎖過ぎのルートと迂回ルートの合流地点に
地図には載っていない小さな小屋があった。
少し休憩をとることにする。



《決して サンバルカンではございません(笑)》
荷物を整理する。
これからの工程に必要ないと思われる装備を
デポすることにした。


天候はひどくなる一方だ。
目の前が見えなくなるほどの吹雪きなならなければ
よいが…


また、駐車場で先行していったおじさんにここで会った。
他の登山者とルートに関して話し合いをしていた。
頼りになる方だ。


小屋内にテントが一基設営してある。
しばらくすると試しの鎖からザイルを担い男性2名が雪を払い
ながら戻ってきた。
こんな時期によくテン泊するものだ。
現在日中の気温、約−6℃、夜間は−10℃を下回るだろうに…
関心しっぱなしです。(驚)



九州から来た若い男性も一人で縦走目的にきたとの事。
埼玉から来た事を伝えると
「九州の山も素晴らしいです、是非来て下さい!」と
笑顔で語った。


もちろんですとも!!



心は燃える。そんな中朝に買ったカレーパンを
かみ締める。


かてぇ…(冷)






急斜面には一歩一歩進むことにピッケルを山側に
刺し、滑落を防止する。


この時点でおじさんに追いつき先頭を交代した。
今まで助かりました!



雪風の夜明峠》
大したラッセルもなく全工程の3分の2の地点である
夜明峠に着いた。
本来ここから荒々しい石鎚山の山容と北壁が拝めるのだが
今日にいたっては思っていた通りごらんの有様。
やはり登頂は出来ない分、せめてその姿は見てみたかった
…(泣)



トレースが小さくなってきた。
平均膝丈のつぼ足が永遠と続く。
体力消耗を減らすため相方と交代で
前進する。




《雪が取り付き、木々は背を丸くする。》
非常に重そうだ。
折れなきゃいいが…




相方は自分より若く元気一杯だ。(笑)



《二の鎖手前の鳥居》
凄い。
ここまで大した苦労なく来れてしまった。
先行者が如何に苦労しこの跡を残してくれたのかと
思うと感謝につきない。


も、もしや山頂まで行けるんじゃないか…

イムリミットは約1時間。
山頂までの工程後600m。



期待が頭を横切る。




つづく…


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