超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会/ラメズ・ナム
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「下流の子は下流」は本当か? 格差世襲社会の現状を徹底分析|今週の週刊ダイヤモンド ここが読みどころ|ダイヤモンド・オンライン
自由主義社会の絶対条件である「機会の平等」は、いま風前の灯火です。
学歴や資格、地位を得るには、試験など各種の選抜システムを経るだけに、本人は「自力で得た成果だ」と錯覚しがちですが、生まれつき手にしていた親の学歴、収入の差という「既得権」を元手につかんだ実績なのであれば、それは最初から公平な競争ではなかったのではないでしょうか。こういう競争を「出来レース」と呼びます。「世襲」とは、言い換えれば「出来レース」ということです。
自分は公平なレースを勝ち抜いてきたという誤解と奢りは、弱者の存在を見えなくします。そして、「貧しいのは自己責任」と勝者の論理を振りかざすようになります。
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もう少し踏み込んで、勝手に米国の心の内を推測すると、
「民主主義という言葉はどうやら世界中にネガティブイメージを撒き散らしてしまった。しばらくこの言葉を前面に出すのはやめよう。民主主義の理想を標榜しても、実は米国の利益重視政策の仮面にすぎないっていうのが世界にばれちゃったから、これからは、はっきり利益重視を前面にだして、それが世界の安定につながるんだよ〜っていう素直な戦法で攻めた方が、世界の理解を得やすいんじゃなか。しかも、中国を引きずり込んで、がっちりスクラムを組むには、民主主義なんて言葉はタブーじゃん・・・」
っていうかんじで、
これを読んで内田樹のいうように「だから原理原則や拘りを捨てて実利をとればいい」と考えてはならない。
ここでいう「原理原則」「拘り」も通常の意味ではなく、電話での英会話教材の勧誘のように「客が反論してきたらそれまでの主張をあっさり捨てましょう」という意味なのだから。
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- 作者: 竹内宏
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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養老せんせに救われて☆NY!
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080824#1219535491
コメント欄を読むと「多様性」の意味を本来の意味で理解してるでしょ。
だから、素晴らしいと。
でも、養老孟司はこれを否定してるんですよ。
理屈でわからなければ本人に聞いてみりゃわかる。「そうだ」って言うから。<蝶々
トラがゴール前にいたら、今表彰したトップの子が食べられてしまう。
というのは「トップの子」を否定して努力することを否定してるんです。
能力は「生まれつき」器質的に決まっていると考えているからです。
だから、ちゃんみつ君や福ちゃんのように30代や20代の若者の中に「頑張っても能力がないとわかったら怖い」という人が出てきてるんです。
コメント欄にある「向上心は持っていてほしいな」という考えを否定するための理屈なんです。
宗教的に説明するなら、色即是空とは言っても空即是色とは続けないんです。だから、全くこの世も各人も意味のないものと考えてしまってるんです。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080210#1202634098(DNA)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080626#1214435628(相対性原理)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080530#1212097023(CAT)