「セクハラ野次」への抗議にあれだけの署名が集まる事実

どうせこうなるんだろうなと思っていたら案の定「たかがヤジで」「彼女がブスならどうだった」みたいな話がわんさか湧いている。あまりの予定調和ぶりにアクビが出た。こうやって論敵?があまりにアホだ、という感触とともにネット論客は上から目線のサロンde政治になっていくんだろうから笑ってられない。
手垢のついた言説で冷笑する前にchange.orgに集まった署名の数を確認されよ。一晩で35000だよ?あれだけ話題になった憲法九条にノーベル平和賞の署名が10か月で8万だったことを思えばこの異常っぷりがよく理解できるだろう。あの結果が都議会の品位を問うのみのものであったわけがない。少なくとも自分が署名した意図は違う。
ゆうべのツイートを引用して置く。

都議会のヤジの件、フェミニズム運動大爆発とだけ捉えない方がいいぞ。「子を産む」という神聖な労働を見下し、嘲笑う連中の心根に、自分らの仕事を「国の発展に貢献する偉大な労働」そうでないものを「ぶらさがる卑しい労働」とする特権者意識が見え隠れするからだ。少なくともオレはそれで署名した。

民主主義国家において「国の発展」とは何か、そういう観点すらない連中が権力を握っているからこういうことが起きる。彼らの言う「国益」に直接関わる連中を優遇し、そうでない者を切り捨てる。いよいよ目に見えて来た政府のこういう姿勢へのブーイングなのだ。

優遇されている彼らは強者か?彼らの言う「下々」から搾取しないと法人税すら払えない大企業を強者とは呼ばない。そういう動きに連なる奴らが何をカンチガイして神聖な労働を行う生まれながらの特権者を見下すのか。という「下々」の不満は、こういったきっかけで爆発しうる。

歌舞伎のアレみたいなもの?のつもりだったとしても「下々」の怒りに火をつけるには十二分だ。自民党員は日本国民の中における何者のつもりなのか。いい加減考えてくれないと困る。まじめなフェミニズム運動の人は困る言説かもだが、これは言わせてもらう。

そうでなければあれだけの署名が集まるものか。