★JET 日本武道館 〜ジェットの初BUDOKAN


ニックがMCで叫んだ「Jet at the Budokan !」。
JET初の日本武道館公演である。


ビートルズが伝説ライヴを行い、レッド・ツェッペリンがプレイし、
キッスがヤングミュージックショーで当時の日本中のティーンエージャーを熱くさせ、
チープ・トリックがライヴ・アルバム「at Budokan」で世界中に広めた、
その日本武道館のステージに、ついにJETが立ったのである・・・・。


2007年のライヴ三昧は、JETからスタートすることになった。
まずは、久々に、耳を劈くような、ばかデカイ音で最高に気持ちよかった。
U2エアロスミスのようなスーパーバンドも、もちろんいいが、
まさに脂がのって、150キロの直球一本で
グイグイと勝負してくるJETのようなバンドは本当カッコいい。
THE WHOAC/DCが持っている“ロック魂”を受け継ぐ、まさにロックの申し子である。
ニューアルバム「SHINE ON」の完成によって、驚くほどの成長と進歩をしたと思う。


THE WHOのデビュー当時のライヴを体験することはもちろん不可能なことであるが、
きっと今のJETのようなもの凄い勢いがあったのだと思う。
そう思うと、このJET初の日本武道館ライヴは、
ビートルズレッド・ツェッペリンの初来日公演を見た人たちが
今でも、それを自慢できているのと同じように、
今後「JETの初武道館見たよ」と言えるのが喜びになるかもしれない
(それくらいJETにはビックになって欲しい)。


オープニングで、ニックが大きな日の丸の旗を持って登場してきた。
誰もが、U2のボノの姿を思い出したことだと思う。
しかし、大きな違いは、ここは(さいたまスーパーアリーナではなく)日本武道館であり、
天井には、大きな日の丸が下がっていることだ。
ステージ上の日の丸と天井の日の丸がシンクロした時、妙な感動があった。
やはり、日本武道館は特別な場所であるということだろう。



一番楽しみにしていた曲は
「PUT YOUR MONEY WHERE YOUR MOUTH IS」。
ここ数年の中で、一番カッコいい曲と思っているくらいに気に入っていて
ライヴで聴いたら、むちゃくちゃカッコいいだろうな、と思っていましたが、もう期待以上でした。
オープニングでもラストでもアンコールでもなく、ライヴ序盤という意外なところでプレイされましたが
ギターのイントロが始まった瞬間から「やったぁ!!」という感じ、アリーナも一段と盛り上がり、
サビ(ブリッジ)の「Show me yours・・・」のところでは
まさに津波が押し寄せてくるような圧巻の迫力がありました。
U2が最終日のアンコールで「Vertigo」をもう1度プレイしてくれたように
JETにも2回やってほしいくらいでした。


とうとう日本武道館を完全制覇してしまったJET。
次は、東京ドーム・クラスに成長していくのだと思う。
ファンとしては、どんどん遠くに行ってしまうような感じもしますが
好きなバンドが大きくなっていくのはやはり嬉しいことです。
どうせならば、JETには
東京ドームのアリーナ全部をオール・スタンディングで埋める最初のバンド
(たぶん、今までにはないと思う)になってほしい。
まだ、たった2枚のアルバムしか世に出していないバンドですが、
20枚でも30枚でもリリースし続けるくらいのバンドになって欲しいものです。<ライヴMEMO>
★スタート19:15、終了21:00
★アリーナ・スタンディング、荷物はクロークへ ※ただし、帰りは大混雑
★場内ではアルコール販売ナシ、ビールは外の売店
★スタンドは1階席よりも2階席のほうがいい、ステージ正面は「南」


シャイン・オン[最強盤](DVD付)

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