★ソニー・ロリンズ JAPAN TOUR 2008 東京国際フォーラム

公演後に貼り出されたセットリスト

感動的な夜になった。


ジャズ・ジャイアンツの最後のひとり
ソニー・ロリンズの来日公演。


前回の来日時に
「これが最後の日本」と
メッセージしていたので
(長年連れそってきた奥様が
亡くなられたことが大きかった)
ジャズ・ファンにとっては、まさに奇跡的な再来日になった。



77歳。



足元はおぼつかないし、背中もますます曲がってきていた。
しかし、巨人の奏でるテナー・サックスは
ソニー・ロリンズらしい“雄雄しい”サウンドそのものだった。


超満員の東京国際フォーラム
開演のアナウンス後の数分間
観客は、まさに、固唾を呑んでステージに注目していた。
興奮状態のピークなのに、しーんと静まりかえっている客席。
あんな緊張感とワクワク感が満ち満ちた瞬間は
なかなか味わえるものでない。


誰もが、ソニー・ロリンズ
目の前に姿を見せてくれるだけで
感激だった。


期待以上のパフォーマンスに
涙、涙だった。


St. Thomasでは
会場全体で手拍子が起きた。
ジャズのライヴで、こんなことは
他では考えられないことだ。


演奏後、
力強く拳を振り上げてガッツポーズをとる
ソニー・ロリンズ


深々と何度も頭を下げて
お辞儀をするソニー・ロリンズ
(感謝したいのは、こっちのほうです)


77歳。


あんなに
元気で、カッコよくて、かわいい
77歳になんて
私は絶対になれない。
それは(とても残念なことだけど)100%の現実。


素晴らしい。
本当に素晴らしい。


ジャズは、素敵だ。