文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

竹中平蔵の「ポリシーウォッチ」をウォッチせよ。

■ポリシーウォッチ  http://policywatch.jp/hottopic/20090126/782/
■ダイヤモンド・ポリシーウォッチ  http://diamond.jp/feature/takenaka_sp02/



竹中平蔵氏らのような「構造改革派」、「郵政民営化派」の現在の活動拠点の一つは、ネットやブログ等の情報宣伝活動を中心とした「ポリシーウォッチ」という組織であるが、この組織がどういうものであるかは、表面的な姿やその構成メンバーは見えるが、しかしその思想的本質も組織的背景も、また財政的基盤も、今のところ見えない。アメリカあたりに真のスポンサーがいるのかもしれないが、それは分からない。僕は、小泉純一郎政権下の「構造改革」や「郵政民営化論議の真っ最中に、ネットやブログを駆使して、匿名の一般市民に化けて、政府擁護の論陣を張り、ネット論壇を「構造改革」と「郵政民営化」へと先導・扇動し、大きな影響力を持っていた政府系ブロガー・グループが存在したことを記憶しているが、それらは、たぶん、最近、活動し始めた竹中平蔵氏らの「ポリシーウォッチ」グループとは無縁ではないだろうと思っているが、これも証拠はないから、断言は出来ない。いずれにしろ、竹中平蔵氏は、ここを拠点に、「かんぽの宿疑惑」追求で、今や時の人になりつつある鳩山邦夫総務相を激しく批判し、さらには「郵政民営化見直し」発言を繰り返す麻生総理を、「総理失格者」と断罪する始末である。竹中平蔵氏の活動拠点が「ポリシーウォッチ」という組織であることは間違いない。「ポリシーウォッチ」グループが、「郵政民営化見直し」や「かんぽの宿疑惑」追求に対して批判的な「日本経済新聞」や「産経新聞」、あるいはテレビ各社と連携しているのかどうかわからないが、裏でつながっていることは否定できない。そこで、まず、「ポリシーウォッチ」グループの構成メンバーやその同伴者が、どういう人物たちかを見てみよう。そこには、誰が見ても明らかなように、鮮明な政治的「色」がついていることがわかる。どういう色か。


加藤 寛 (嘉悦大学学長)
岸 博幸 (應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
木村 剛 (株式会社フィナンシャル代表取締役社長)
竹中 平蔵 (アカデミーヒルズ理事長/慶應義塾大学教授)
冨山 和彦 (株式会社経営共創基盤代表取締役社長)
野村 修也 (中央大学法科大学院教授)
ロバート・フェルドマン (モルガン・スタンレー証券マネージング・ディレクター)
松原 聡 (東洋大学経済学部教授)



特別ゲスト 高橋 洋一 (東洋大学経済学部総合政策学科教授)

これらの構成メンバーを見て、何かを感じるのは、僕だけではないだろう。明らかに、特定の政治的「色」に染まった人物たちである。このメンバーの中に、「かんぽの宿」疑惑追及の激しさにたえきれず、「『かんぽの宿』騒動で分かった! 賛否両論なき日本のネットはゴミの山…」(http://diamond.jp/series/kishi/10027/)という自暴自棄の論考を発表して、ネット論壇界隈で物笑いの種になった岸 博幸氏 (應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授) もいることからも推察できるように、このメンバーは、ほぼ、「小泉・竹中構造改革」チームの残党集団である。ちなみに岸博幸氏は、元通産官僚で、高橋洋一氏等とともに官僚サイドから竹中大臣をサポートし、大臣秘書官として「構造改革」や「郵政民営化」を推進した実働部隊である。それに対してテレビの報道番組でお馴染みの木村剛、松原聡、ロバート・フェルドマンの各氏等は、さしずめ、テレビを中心としたマスコミ担当、あるいは情報工作担当と言っていい。次に、このメンバーの「リーダー」である竹中平蔵氏自身の「ポリシーウォッチ」についての説明を見ておこう。

ポリシーウォッチについて



 チーム・ポリシーウォッチは、既得権益とは無縁な経済政策に関する第一線の専門家集団。官僚主導の現在の経済政策に対し問題提起をしていきます。本サイトはチーム・ポリシーウォッチメンバーを中心に各界の著名人が政策に限らず様々な論点を動画やテキストで解説します。

■ 代表挨拶


 経済政策に関心をお持ちの皆さん、こんにちは。

 私は常々、日本には真の意味での経済政策の専門家がいない、また、経済政策に関する民間の議論やメディアの報道の大半は的外れである、といった危機感を持ってきました。霞ヶ関や永田町が政策を独占し、官僚が国益よりも省益や一部の既得権益を優先した政策を講じ続けた結果が、今の日本経済の低迷につながっています。経済政策に対する健全かつ建設的な監視と批判の機能を民間の側に確立することが不可欠なのです。

 そうした問題意識は強くなる一方であり、私が最も信頼する友人達と組織した”チーム・ポリシーウォッチ”の活動をより強化していくこととしました。今後は、チーム・ポリシーウォッチからの情報発信を一層強化していきますので、どうかよろしくお願い致します。

代表 竹中平蔵





運営会社について
 ポリシーウォッチサイトのサービスは株式会社ポリシー・ウォッチ・ジャパンが運営・提供しています。

■ 株式会社ポリシー・ウォッチ・ジャパンの活動領域
 (1) 日本の政策とその市場への影響のウォッチ
 (2) 日本の政策の分析と政策提言の作成
 (3) 日本の政策に関する意見の公表

 (1) 特定領域の政策に関連する情報収集
 (2) 政策に関連するアクションへのアドバイス
 (3) 政策に関する委託研究

 (1) 政策に関連する人材の育成
 (2) 政策に関連する啓蒙普及活動
 (3) ポリシーウォッチに関する諸外国(主にアジア)との連携

この説明も実に分かりやすい。「既得権益批判」と「官僚支配打破」である。いかにも「B層」の愚かな「大衆」が飛びつきそうなルサンチマンに満ち満ちた言葉である。竹中平蔵氏は、「B層」の愚かな「大衆」のルサンチマンをよく理解しているという意味では、ゲッペルス並みの、なかなかの心理学者であり、したたかな扇動家であると言えよう。




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