文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

縄文未来塾の「柄谷行人講演会」に行って来た。

昨日は大学の講義は途中から自習方式に切り替えて、「縄文未来塾」での柄谷講演会へ。遅れないように早目に大学を出たので余裕だった。巣鴨三田線に乗り換え、内幸町へ。予定時間よりだいぶ前についたが、「縄文学会」=「縄文未来塾」の建物が見つからない。グルグルまわっていると、なんと柄谷行人氏が前を歩いている。
意外に小さなビルの中の、こじんまりした部屋だった。私は、半年ぐらい前に行った「西郷隆盛記念館」での講演会を思い出した。柄谷行人さんの講演会にしては部屋が小さすぎると思ったが、柄谷さんは意に介する風ではなかった。講演前、平野貞夫氏らと気楽に談笑している。平野さんと目があったので挨拶。その後、平野さんに、縄文学会会長の西垣内さんを紹介され、名刺を交換。講演会は平野さんの挨拶から。講演会が始まると、柄谷さんは、従来の様々な学説や俗説を、舌鋒鋭く批判、解体し、自論を展開して行く。
柄谷さんはまず、岡本太郎らの縄文文化論を全面否定。「縄文人は日本人ではない」「縄文文化は日本文化の原点ではない」と、予定調和的言説を解体。
次に最近、柄谷氏が、中国の超エリート大学・清華大学に呼ばれ、『世界史の構造』についての講義をした話。その時、「中央民族大学」からも講演を依頼されたという。一年前の講演者はサーリンズだったらしい。そこで柄谷さんは、中央民族大学での講演を、「サーリンズ批判」から始めたという。
柄谷行人の思想的本質は、つまり柄谷行人の思想家としての魅力は、この「批判力」、「否定する力」にある。
昨日の話は、柳田國男の「山人論」や「先祖の話」が中心だったが、そこでも柄谷さんは、これまでの俗説や俗論を徹底的に批判、否定し、新しい柳田國男論を展開。「移動性」と「遊動性」が、自由で平等な「イソノミア的社会」とつながり、「縄文的社会」にもつながる。
遊牧民は、通りすがりの他人でも命懸けで助け合う」という話が面白い。漁師たちは、今でも「海の上では命懸けで助け合う」というが、これは遊牧民の伝統が残っているのだ、と柄谷さんは主張。漁師は、海の上では「移動性」と「遊動性」を兼ね備えた「遊牧民」なのだというわけである。
一時間半、密度の濃い時間だった。勉強になった。特に、柄谷行人ともあろうものが、律儀に、この日の講演会のために原稿を書き、しかもその原稿を半ば読みながら、講演したことには驚いた。それが、国際的な学会での講演のルールなのかもしれないが。参考にしようと思った。
ちなみに多ヶ谷 亮さん、下村さんも出席していました。皆さん勉強熱心です。




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