結晶物語

コンビニの本棚に3冊もこの本が置いてありました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4763181785/249-1860257-5845964?v=glance&n=465392&s=books


内容は相変わらずです。
この種の本はよほど売れるのでしょう。
アマゾンではものすごい数の類書が出ています。
レビューは

神秘的、かつ科学的な実験の結果を目の当たりにして驚くことばかりです。

自分が実際に実験をして、眼にしたわけではないから、この本の内容が「信じられない」という方もいらっしゃるでしょうが、実際に目の当たりにしたのでないなら、信じるも信じられないもないと思う。だったら、信じた方が楽しいと思うのは私だけ?

こんなことばかりです。


結晶に高い対称性があり*1、ミラー指数で表現される整然とした(美しい)結晶面で囲まれるなんてのは、当たり前の話です。
統計的にみると誤差の棄却域を出ないというのが正しい表現なんでしょうが、データを取る人を信用しなければ統計もへったくれもありませんからね。


ちなみにこの人、昨年秋の物理学会(実験核物理領域 23aSF-13)でこんな講演をしているんです。

言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響
(九大院工)高尾征治・○川添淳一・(アイエイチエム)江本勝・(ホワイトマックス)増本勝久・(IHMテック)里中耕也・(サロンドジャン)石田静子
<申し込み要旨>江本は独自の水の氷結技術を開発し、水の氷結状態が言葉の影響を受けて多様に変化することを示した。ここでは、それに対応して水中に微量含まれる元素濃度がどのように変わるかを調べてみた。その結果、「ありがとう」、「ばかやろう」の日本語だけでなく「Thank you」,「You fool」の英語でもカルシウム元素が同じパターンで変化することがわかった。

元素濃度が変わっちゃうんですよ。系外に相分離するというのならまだ許せるのですが、核物理の分野に出しているので核融合でもするんでしょうか?
私は物理学会には所属していないのですが、聴いてみたかったです。
化学会でもやって欲しいですね。


さまざまな物質のきれいな結晶の写真を撮りためて、(似非でない科学の)結晶の写真集を作りたいです。
結晶は、核形成条件と成長条件によって簡単にその様相が変わってきます。
これを何とか表現しつつ、ミラー指数と結晶構造との相関がみてわかるのがいいですね。
この種のいい本は少ないです。専門色が強いのはありますが。
某出版社に打診してみたいですね。
鉱物、天然物、合成を問わず、いろいろな物質の分子構造、パッキング、結晶学的パラメータと共に、美麗な結晶の写真の載っているような感じで。
「部数が出ないよー」って言われちゃいそうですけど*2


・・・やっぱり顕微鏡とデジカメが欲しいです。
買っちゃおうかな。

*1:本当は、完全結晶はエントロピー的には不利なので、わずかに欠陥が入ってきたものがエネルギー的には最安定になります。しかし、結晶構造は基本的には結晶の全平均なので、そういうのは構造には反映されません。余談ですが、「ゲルマニウムと私」にも結晶構造の高い対象性に驚き、高い薬効工を確信したという話がありました。浅○ゲルマニウムにはお世話になっていたので悪口はあまり書かないようにしたいですが、それってすごく当然の話です。

*2:その前に、「今書いている本を脱稿してくれ」と言われるのは火を見るより明らかでしょう。

やっと、Tommy Emmanuel の Those Who Wait が最初から最後まで通して弾けるようになりました。
異常に押さえるのが大変だったコードも、何とか音が鳴ります。
彼は右手をフラットピック+中指+薬指で弾いているらしいのです。
私は親指+人差し指+中指の3本で弾いています。
この辺も改善したいところです。
さて、運指の贅肉を落としてみましょう。


次の曲は、もちろん Angelina でしょう。
全音落とし、カポ2というチューニングです。