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ゲルマニウム

【Germanium】

原子番号32の元素。14族の炭素族。元素記号Ge。原子量は72.64。安定同位体の質量数は70/72/73/74/76の5種類。

1気圧での融点は937.4℃、沸点は2834℃。

ケイ素と同じく半導体である。ケイ素よりバンドギャップが小さく、かつては小信号の検波に使われた。初期のトランジスタにはゲルマニウムが使われ、安定性に優れるケイ素(シリコン)が登場するまでは主流だった。


ゲルマニウム成分を含む温泉は、血行を良くし老廃物の排出を促進するなどの効果が謳われており、近年、このような効果を利用した肩こりや冷え性等を治すという健康グッズが多数出回っているが、生体への作用機構や効果についてはまだ不明な点が多い。

外用のみでなく、ゲルマニウムを含むサプリメント等の製剤や飲料も多数出回っているが、この効果や毒性も未だ検討中の段階にある。中でも無機ゲルマニウム、特に二酸化ゲルマニウムは、体内への蓄積により、腎障害、消化管病変、貧血、筋力低下、末梢神経障害などの中毒症を引き起こすことが報告されている。米国FADや英国健康省は、1980年代末から1990年代にかけて、ゲルマニウムを含むサプリメントの製造や摂取を追放または抑制するよう警告を出している。

その他、皮膚との接触による作用を謳った製品も多いが、有用な作用が確認されたことがなく、効果は疑問視される。

参考: