体感重量

http://www.vision.phys.waseda.ac.jp/vision/koumokuPDF/12kouen/Y2002.14.03.02.pdf
明度が低い箱ほど重く感じる傾向があるということです。
私が感じた傾向とは逆です。
この実験では1.9gと3.8gの重量サンプルを用いてますが、34kgではどうなんでしょう。
文献5の「木村俊夫:色の見かけ上の温かさと重さに就いて.心理学研究, 20, 2, 33-36, 1950.」という古い論文を読んでみたいですね。

職場の芝生に、モジズリ(ネジバナ)が咲き始めました。

この花、大好きなんですよね。
花は小さいですがラン科で、きれいなランの花の形。

ピンクと白のコントラストも素敵。
そして、花序が少しずつ捻れて螺旋状になるというのがいいのです。
この螺旋の左右について触れたことがありましたが、今回の芝生のものは右螺旋が多いようです。
これはピッチがきつくてわかりづらいのですが、左ですね。


やはりどちらかの螺旋軸性不斉が卓越する傾向にあります。
前の仕事場も右螺旋のモジズリばかりでした。
この螺旋が、外部の要因により引き起こされるのか、それとも遺伝的影響なのかが問題です。
そういう点で、某教授の家で昨年咲いた左右完全対称の、鏡像モジズリは貴重な試料です。

今年はどうなったのかメールで問い合わせてみます。


植物といえば、次のキャンプの企画用にミラクルフルーツを注文しました。
http://www.w-agri.biz/wms/
この植物に含まれるミラクリンという糖タンパクは、プロトンを介して人間の甘味のレセプターに受容されます。
つまり、酸っぱいものが甘くなるのです。
レモンのような柑橘が、甘くってチョーおいしーという感じになるんだそうです。
もちろん水素イオン濃度およびミラクリンの濃度に依存するのでしょう。
その仮説なら、水素イオン濃度が高いほど甘いわけです。
ここまでくれば、私の次の発想はわかりますよね。


「じゃあ、塩酸なめたら、死ぬほど甘いのかな?」


という、作業仮説に基づいた実験は当然です。誰でも考えます。
早く来ないかな。わくわく。


ラクルフルーツを食べ過ぎて、体が受け付けずにもし吐いたら、胃酸が甘くてゲロが美味しかったらどうしよう。
期せずして、環境にやさしいリサイクル食品の研究開発ができることでしょう。


興味のある方は、前橋のワールドアグリエンタープライズにどうぞ。
http://www.w-agri.biz/
こちらから注文できます。
http://shop.yumetenpo.jp/goods/goodsList.jsp?st=wae-shop.com&category=1&action=category


文献はこちら。
Danilova, V, Hellekant, G., Elucidating coding of taste qualities with the taste modifier miraculin in the common marmoset, BRAIN RES BULL 68 (5): 315-321 JAN 30 2006
Sun, HJ, Cui, ML, Ma, B, et al., Functional expression of the taste-modifying protein, miraculin, in transgenic lettuce, FEBS LETT 580 (2): 620-626 JAN 23 2006
Masuda, T, Author Masuda Tetsuya Masuda, Tetsuya , Kitabatake, N, et al., Developments in biotechnological production of sweet proteins, J BIOSCI BIOENG 102 (5): 375-389 NOV 2006


最近、やはり植物から見つかったネオクリンってのもあるそうです。バスクリンみたいですね。
Shirasuka, Y, Nakajima, K, Asakura, T, et al., Neoculin as a new taste-modifying protein occurring in the fruit of Curculigo latifolia, BIOSCI BIOTECH BIOCH 68 (6): 1403-1407 JUN 2004

実験開始!

さまざまな実験室整備の過程を経て、ようやく実験が始められるようになりました。
長かった。本当に長かったんです。
とりあえず、モノマーでも蒸留しておこうと蒸留装置を組み始めたら、ビグリューカラムを買い忘れたのに気づきました。
これから頼むと楽に二週間はかかってしまいますので、「久しぶりにガラス細工でもするかー」という感じで、ガラスをかき集めてガラス細工して長い空冷ト字管を作っていました。
15mm管が欲しかったけどなかったので、12mm管でいいや。
で、蒸留装置を組み立てると・・・

温度計の水銀バルブが二股に届いてない orz

いつもならこのサイズでどんぴしゃなのにおかしいなー、といぶかしがって確認したら、摺りが TS15/25 じゃなくて 15/35 だったので、1cm 摺りが長かったのが敗因です。
まーいいや原料だし、ということにします。


蒸留という単位操作は300年も前から変わってなくて、ローテクの極みみたいなものなんですが、ローテクにはローテクなりの加減があって、難しくて楽しいのです。
失敗して純度が上がってないと、がっくり来ます。

↑このテキテキ落ちてくる液滴を見るのが好きです。
300年前の錬金術師も、嬉しそうに蒸留の液滴を頬杖付きながら何時間も見ていたのでしょうね。


(おまけ)
ヤマトの二酸化炭素消火器を一本、ABC を一本入れました。
ヤマトの CO2 って、「にぎる」の文字のフォントがすごく男前なんですよね。

いつもこの描き文字を見て、「男らしいなー」とニヤリとしてしまいます。
海の男とか、鉱山の男とか、そんな風味なんです。

昨日、匿名さんからエクスパックの記事について、はてなポイントを受け取りました。
ありがとうございます!
はてなポイントっていままで貰ったことが無く、大感激しています。
嬉しくてニヤニヤしてます。
つぶしたエクスパック代にすることにします。


エクスパックの件は、あれでとりあえず終了です。
地道に秤を探して、秤量値が写真に撮れたら公正取引委員会中日新聞に送る予定です。
なんかこの3日間ですごいアクセスがあって、びっくりしました。
カウンターが日に一万近く回っているのにはビビりました。
ネタに果てしなく近い日記をわざわざ読みに来てくれた人に感謝します。
また気が向いたら、遊んでやってください。


そしてやっぱり腰が痛くなりました。もうダメです。