「音楽美学」を読む【5】ベートーヴェンピアノソナタ「熱情」
Ludwig van Beethoven, Karl Böhm, Dresden Staatskapelle, Edwin Fischer Beethoven: Piano Concerto No.5, Piano Sonata Nos.8 & 23 野村 良雄 音楽美学 改訂 |
どんなピンチの時も「一日に10分でもいい。音楽の練習を忘れないで欲しい」。これは僕の業(=カルマ)だ。 さて、ベートーヴェン、ピアノソナタ第23番へ短調作品57の「熱情(アッパッショナータ、Appassionata)」の冒頭4小節が、ちょっと視点を変えればキーCメジャー(=ハ長調)でのサブドミナントマイナー→トニックでの構成に過ぎないことが解った。微速漸進極まり無いが、今日は次の4小節のコード進行を検証。 初回起こしたタブ譜と一部異なるが、コード進行は、
となる。問題となるのは、第7小節目の3+4拍。ピアノ譜で構成される音は下から
で、先日Gbmと解釈したが、Cの音(Gbに対するb5th)が明らかにピアノの左手で演奏されているので、Gbディミニッシュ(=Gb+A+C+Eb)と捉えるのが妥当かと思う。それにM7thであるF、b6thであるDが加わってビミョーな和音になっている。こういうところがベートーヴェン面白い。さて、キーをCメジャーのままとして進行を追うなれば、 ■関連記事:前回 |
アサカコウギ&ザ・ホームスチール
Babe Ruth Babe Ruth/Stealin' Home |
仕事後、元同僚NMと新宿アルタ前で待ち合わせ。アルタ前で路上演奏していたのがアサカコウギ&ザ・ホームスチール、というバンド。ヴォーカル(兼ギター)、エレアコギター、エレクトリックベース、サックス、ドラムスという編成。個人的にはバンド名(=ホームスチール)から、イギリスの1970年代のロックバンド、ベーブルース(Babe Ruth)を想起してしまった。ここにはコージー・パウエルなどとバンドを結成していたギタリスト、バニー・マースデン(Bernie Marsden)のほか、女性ヴォーカリスト、ジェニア・ハーン(Jenia Haan)らが在籍。軽ファンク風ポップロックを演奏していたが、ホームスチールの演奏もそんな感じ。ノリが良い。M7th、7th、9thの効いたコードを刻むギタリストが良い。2004年から活動中のようだ。 ベーブルースは、フランク・ザッパの曲や、エンニオ・モリコーネの曲も演奏していた通好みのロックバンド。「スティーリング・ホーム」というアルバムもある。野球用語を使用したロックバンドとして、両者とも応援したい。 ■関連リンク:アサカコウギ ホームページ |